研究課題/領域番号 |
04454429
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
柳田 則之 名古屋大学, 医学部, 教授 (00023804)
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研究分担者 |
福田 成司 名古屋大学, 医学部, 講師 (90252246)
植田 広海 名古屋大学, 医学部, 講師 (20213358)
中島 務 名古屋大学, 医学部, 助教授 (30180277)
高橋 英世 (高橋 秀世) 名古屋大学, 医学部, 教授 (70023819)
高橋 英世 名古屋大学, 医学部, 教授 (40183446)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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キーワード | 中耳気圧外傷 / 内耳気圧外傷 / 内耳窓膜の運動 / 外有毛細胞 / 試験的鼓室開放術 / 内耳窓膜破裂 / 中耳・内耳血流 / 含気蜂巣の発育 / 気圧外傷 / 外有毛細胞障害 / 膜迷路虚脱 / 高所登山シュミレーション / 高気圧酸素療法 / 耳管機能 / 内耳気圧外傷症例 / 聴力回復 / モルモット / 正円窓破裂 / EP / 耳管閉塞 / 血管条 |
研究概要 |
3年間の研究から得られた新しい知見の主なものを記す。 I〕実験的研究:Preyer反射正常なモルモットにおいて、高気圧および低気圧タンクを使用して実験を行った。 1.中耳腔圧の圧変化により、内耳窓膜が運動し、内耳液の圧波が生ずる。正円窓と卵円窓の運動方向は逆になる。 2.内耳気圧外傷は、鼓膜の発赤、出血、血性滲出液で上皮下組織の変化が強く、予後は良好である。 3.内耳気圧外傷はコルチ器外毛細胞の障害が主体で、前庭器感覚細胞の障害は軽徴である。 II〕臨床的研究 1.高気圧酸素治療および高所登山体験における中耳への影響について、耳管開放能のの不良の場合に中耳気圧外傷が発症しやすい。含気蜂巣の発育状態との関連はない。 2.中耳気圧外傷136例 即ちi)環境圧の変化に伴うもの59例(潜水、飛行機等)、ii)〓鼻や努責によるもの55例、iii)Blast injury 22例について、中耳気圧外傷を合併しているものは少ない。 早期においては聴力回復は良好で、突発性難聴と類似している。 試験的鼓室開放術は16例に発症13病日以後に施行した。正円窓 破裂5例、両窓破裂1例にみられたが、術後聴力回復は殆どみられなかった。めまいは回復した。 III〕中耳及び内耳気圧外傷の成因 中耳気圧外傷は、外界と中耳腔の気圧差による直接の圧刺激により起こる循環障害が主体である。内耳気圧外傷は中耳と内耳に気圧が生じることにより、内耳窓膜が急激に運動し、外リンパ液の圧波が生ずるために起る。
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