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口腔感染症における嫌気性菌の役割 DNA-DNAハイブリダイゼイション法によるプレボテラの同定と線毛遺伝子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 04454459
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関大阪歯科大学

研究代表者

佐川 寛典  大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (70066984)

研究分担者 尾上 孝利  大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (90098012)
福島 久典  大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (50103099)
研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1992年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
キーワードプレボテラ / 線毛 / 薬剤耐性 / 耐性因子 / プラスミド / DNA-DNAハイブリダイゼイション / Prevotella / DNA-DNAハイブリダイゼーション / 嫌気性菌 / β-lactamase / Prevotella intermedia / 病原因子
研究概要

根管起因の蜂巣炎,閉鎖性の膿瘍,成人性歯周炎を有する患者および感染症を有しない患者からPrevotella intermedia 338株を分離した。閉鎖性膿瘍6症例中3症例はP.intermediaを,1症例はFusobacterium nucleatumを,残り2症例はP.orisとBacteroides pneumosintesを主要構成菌としていた。DNA-DNAハイブリダイゼイションの結果,供試したP.intermediaのうち約70%はATCC 25611グループ(相同性値68〜88%),約30%はATCC 33563グループ(相同性値68〜87%)であった。
供試P.intermediaは線毛を有する株と有しない株に分かれ,線毛は幅の狭い短いものと幅がやや広く長いものにわかれた。紫外線でバクテリオファージを誘発すると供試菌の約60%でバクテリオファージが検出された。アガロース電気泳動後にエチジュウムブロマイドで染色してプラスミド保有の有無を確認すると約30%の菌株がプラスミドを持っていた。β-ラアクタマーゼ産生株は,閉鎖性膿瘍由来の場合アンピシリン耐性株の約50%の菌株から検出された。β-ラクタマーゼ活性は基質アンピシリンおよびセファゾリン共に認められたが,後者の場合が活性は大きかった。供試菌の病原酵素活性を調べたところ,トリプシンとキモトリプシンを除く酵素で産生がみられた。酵素産生株の割合は,概してヒアルロニダーゼ,リパーゼおよびレシチナーゼで高かった。
比較的長くて幅の広い線毛は性線毛の可能性があり,薬剤耐性との関連で特に注目している。Prevotella intermediaが口腔細菌の中では薬剤耐性化しやすいことは既に研究者らが明らかにしている。したがって、本菌の口腔における耐性因子の検出と伝達は口腔感染症の治療上大変興味のあるところであり,今回得たP.intermediaは貴重な研究材料となるものと期待している。

報告書

(3件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 木下智: "歯性感染症から分離した細菌のβ-lactam剤感受性について" 日本口腔外科学会雑誌. 39(補冊)(印刷中). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 木下智: "歯性感染症から分離したPrevotella intermediaのβ-lactam剤感受性とβ-lactamase活性" 日本化学療法学会雑誌. 42(印刷中). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 木下,智: "歯性感染症から分離した細菌のbeta-lac,tam剤感受性について" 日本口腔外科学会雑誌. 39(補冊掲載予定). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 木下,智: "歯性感染症から分離したPrevotella intermediaのbeta-lactam剤感多性とbeta-lactomase活性" 日本化学療法学会雑誌. 42(掲載予定). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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