研究課題/領域番号 |
04454484
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
前田 芳信 大阪大学, 歯学部・歯科補綴学第二講座, 助教授 (10144510)
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研究分担者 |
岡田 政俊 大阪大学, 歯学部・歯科補綴学第二講座, 助手 (70169118)
野首 孝祠 大阪大学, 歯学部・歯科補綴学第二講座, 教授 (80028753)
奥野 善彦 大阪大学, 歯学部, 教授 (50028750)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1992年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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キーワード | ファジ-推論 / 生体力学モデル / 補綴処置 / 治療方針 / 支援システム / 生体力学 / ファジー理論 / シミュレーション / インプラント / 二次元モデル / 三次元モデル / 知識ベース / fuzzy theory / 3-D mode ls / Biomechanics / Finit element analysis |
研究概要 |
本研究では、歯の欠損を有する患者に対する補綴的な治療方法を決定する際の意思決定支援システムの開発を試みた。その基礎として、2次元ならびに3次元のバイオメカニカルモデル(有限要素モデル)を作成し、その患者固有の条件において治療方法によりどのように応力分布が異なるかの分析を行った。 その結果2次元ならびに3次元の生体力学モデル(三次元有限要素モデル)上で各種条件での応力解析と臨床的な知見を比較し、シミュレーションの妥当性を検討した。特に下顎骨のモデルについてはドライスカルでの歪測定と比較することでその妥当性の検討を行い、2次元モデルでは3次元モデルに比較してやや結果が誇張された形で表現されることが明らかとなった。したがって生体力学モデルとして2次元、3次元のいずれに関しても利用は可能であるものの、その特性を考慮した利用方法が大切であることがわかった。モデルの例として下顎骨へのインプラント埋入が骨梁構造にどのように影響を与えるかを検討し、与える負荷と骨塩量との関係により異なった結果が得られることを確認した。 また、顎骨等の口腔の残存組織の形態と機能を保全することを目的として、治療方法を推論して決定するシステムの開発を行った。この過程において、ファジ-理論を応用した。その結果、意思決定のための支援システムの基本構造を構成した。各症例に対する補綴処置方法選択に関する、ファジ-推論を利用した支援システムを開発した結果を応用した、感染症教育支援システムを構築し、実際の学生教育に利用した。また本年度の課題としていた形状取込システムならびに生体力学分析、顎運動分析の結果を支援システム内の適切な位置に容易に転送できるよう、両システムを改良し、結合させることを試みた結果、データの形式を整えることにより可能となること確認した。 また、ファジ-推論を応用した推論エンジンをモジュールとしたシステムを開発しはじめたが、今後これによって多様なシステムの構築が可能になると期待される。これらのことから、ファジ-推論の過程に、生体力学モデルの結果を組込むことで帆適切な欠損補綴処置法を決定できるシステムが構築可能となった。
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