研究課題/領域番号 |
04454493
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
青木 英夫 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (60084761)
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研究分担者 |
遠藤 ゆかり 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (70160405)
深瀬 敦 神奈川歯科大学, 歯科部, 助手 (50165255)
藤田 忠寛 神奈川歯科大学, 歯学部, 助教授 (70130929)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1992年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 審美補綴 / 歯冠色材料 / 自動化 / 圧接成型 / 接触式プローブ / CAD / CAM / ラミネートベニア / 3次元加工機 |
研究概要 |
目的: 審美補綴の重要な要素の一つである歯冠色材料の盛り上げ、形態付与の自動化をはかることを目的に、以下の実験を計画した。1.歯冠色材料を一定量づつ盛り上げるディスペンサーの開発、2.歯冠形態の設計支援ソフトウエアー開発、3.市販の3次元加工機に上記(1)(2)で開発したハード、ソフトをのせて実際に自動製作を試みる。 方法・結果: 1.ディスペンサーによる定量吐き出し法では、最も流動性がよかったPROGRESS(鐘紡KK)を使用したが、それでも流動性が悪く、歯型に薄膜状に載せることが困難であった。しかも、流動性を改善すると、色調と歯冠色材料に要求される硬度の確保が困難となった。そこで、一定量あらかじめ盛り上げてから球状圧子により余剰部分を圧接除去すると同時に所定の形態に成型する圧接成型法を開発した。これにより、およそ15分程度で1回の盛り上げを完了させることが可能で、色調、硬度も確保できた。また、従来の形状計測は被測定物に導電性があることが条件であったが、圧電素子応用の接触式プローブを開発したことにより、導電性のない光重合樹脂の場合でも、形状を把握することが可能となった。 2.歯冠形態の設計支援ソフトの開発では、まず、通常の金属クラウンを想定した設計システムを構築し、次にその応用である審美材料の自動盛り上げソフトを開発した。前者は金属ブロックの内面と外面を切削加工により成型するもので、後者は、歯型に歯冠色材料を直接盛り上げ、圧接成型加工を行うものである。 3.以上の研究成果を確認するために、市販の3次元自動加工機PNC-2500(ROLAND D.G.)により、実際の金属クラウン(チタン合金)とラミネートベニヤ・クラウンの成型を試みた。計画では審美材料の成型のみであったが、接触プローブの完成により、金属クラウンの自動成型法も確立することができた。
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