研究課題/領域番号 |
04454494
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科・放射線系歯学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
福田 博 北海道大学, 歯学部, 教授 (30001019)
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研究分担者 |
大森 桂一 北海道大学, 歯学部・所属病院, 講師 (40125290)
斎藤 徹 北海道大学, 歯学部, 助手 (10178494)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1993年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1992年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | シェ-グレン症候群 / 唾液腺機能 / シェーグレン症候群 |
研究概要 |
臨床所見等からシェ-グレン症候群(SS)を疑わせた301症例を対象として、唾液腺機能低下と関連する画像診断学的、病理組織学的および免疫血清学的所見を検索し、SSにおける唾液腺機能低下の機序を検討した。 SSに特徴的な唾液腺造影像(唾影像)として、末梢性の点状〜小円形陰影が知られているが、本研究においても、これらの所見の出現の有無および程度と唾液腺機能低下が密接に関連することが認められた。他方、SSの唾液腺に特徴的な組織学的変化として、末梢導管周囲性のリンパ球浸潤が知られているが、この組織学的変化の出現の有無は全身的な免疫血清学的異状と密接に関連するものの、唾液腺機能低下との間には明確な関連はなかった。著者らはすでに、末梢性の点状〜小円形陰影の出現は末梢導管の破壊と密接に関連することを報告していることから、末梢導管破壊の有無がSSにおける唾液腺機能低下と関連する変化である可能性が推測された。他方、SSと関連する免疫血清学的異状として、リウマチ因子、抗核抗体、抗SS-A抗体および抗SS-B抗体の出現等が報告されている。本研究においては、これらの自己抗体の出現の有無と唾液腺機能低下との間には明確な関連は認められなかったが、末梢血リンパ球のCD4/CD8比の低下と唾液腺機能低下との間には有意な相関が認められた。したがって、SSにおける唾液腺機能低下を来す原因の一つとして、末梢血T細胞亜分画の変動、あるいはcytokine産生能の変化が考えられ、今後これらの因子と唾液腺機能低下との関連も検討してゆく必要があると思われる。
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