研究課題/領域番号 |
04454501
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科・放射線系歯学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
菅原 利夫 大阪大学, 歯学部, 助教授 (10116048)
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研究分担者 |
川本 知明 大阪大学, 歯学部・附属病院, 医員
森 悦秀 大阪大学, 歯学部, 助手 (00231639)
作田 正義 大阪大学, 歯学部, 教授 (00028755)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1992年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
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キーワード | 顎変形症 / 三次元計測法 / コンピュータグラフィックス / 筋電図 / エコーグラム / 後戻り |
研究概要 |
顎変形症に対する外科矯正手術の形態的、予後についての評価、および顎関節、舌、咀嚼筋群などの機能変化を明らかにするためのコンピュータグラフィックス(CG),超音波画像、筋電図などを用いた3次元的計測技術システムを開発し、その解析を行った。 1.顎顔面3次元形態計測・表示システムの開発:すでに開発した顎顔面CT画像の立体表示、計測法に加え、顔面石膏模型の3次元自動計測法と評価、表示法を開発した(論文5、6、16、19)。これは従来の平面的な手動による計測とは異なり、高精度の3次元計測が自動化され、CGで立体表示される。また、僅かな形態変化を表示できるBest fit機能を持ち、手術前後の形態変化や発育の変化を部位別に定量的に計測、表示することができる。 2.顎運動の機能的評価法の開発:顎運動に伴う咀嚼筋の筋電図と規格性を持った超音波画像を同期して採取するシステムを開発した(論文7,17)。この同期採取システムとその解析は世界的にも少なく、筋肉の機能と形態変化を検討する上で有用な手法になる。 3.臨床的治験と手術法の改良:種々の顎変形症の外科的矯正手術を行い、手術前後の形態的、機能的変化を検討した(論文1、8、9、12、13、15、20)。その結果、骨格性下顎前突症では下顎頭が関節窩のやや前方に扁位していること(論文18)、下顎枝矢状分割術後の後戻りは舌骨上・下筋群の働きが重要なこと(論文3、4)、舌の位置が術後の骨格の安定に重要な働きをすること(論文1、12)を明らかにした。そして、これらを参考にして後戻りの少ない下顎枝矢状分割術の外側骨片復位システムを考案した(論文2)。また顎関節破壊による咀嚼、呼吸障害症例に、人工顎関節を開発し、全置換術を行い機能と形態の回復を行った(論文10、11、14)。更に、3次元形態計測システムを用い唇顎口蓋裂による顔面変形の特徴を定量的に明らかにし、このシステムの有用性を示した(論文5、16、19)。
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