研究課題/領域番号 |
04454559
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
妹尾 久雄 名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (40135380)
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研究分担者 |
宮本 法博 名古屋大学, 環境医学研究所, 助手 (10221615)
村田 義晴 (村田 善晴) 名古屋大学, 環境医学研究所, 助教授 (80174308)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1993年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1992年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
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キーワード | Pax-8 / 胎盤 / サイログロブリン / redox / ルシフェラーゼ / TTF-1 / TBG / HNF-1 / POU-domain protein / ホメオボックス / 0ct-1 / Pit-1 |
研究概要 |
ホメオボックス蛋白を含め多数の組織特異的転写調節因子が同定され、これらの因子が組織の分化、機能維持に重要であることが示されている。我々は、Paired domain遺伝子に属する転写調節因子Pax-8が、胎盤においても発現してきることを見い出した。Pax-8の活性化に関してはこれまで余り報告がなく、我々は、Pax-8の活性化に及ぼす燐酸化、およびredox修飾の影響を検討した。即ち、ラットのPax-8の全アミノ酸配列をコードするcDNAクローニングし、これを鋳型にしてPax-8mRNAを合成し、兎網状赤血球溶解液を用いて翻訳した。この翻訳産物を大腸菌由来のアルカリフォスファターゼ、(SH)_2→S-Sの酸化過程を触媒するdiamideおよび還元剤dithiothreitol(DTT)あるいは生理的還元蛋白の1つであるthioredoxinを用いて処理した後、Pax-8の結合領域との結合活性をElectro-phoretic Mobility Shift Assay法で検討した。大腸菌由来のアルカリフォスファターゼ処理によるPax-8のDNA結合活性の変化は認められず、燐酸化によるPax-8の活性化は否定的であった。一方、diamideを0.05mM〜1mMの濃度で添加すと、Pax-8のDNA結合活性は完全に消失した。DTTの添加によりPax-8のDNA結合活性は回復した。また、生理的環元蛋白であるthioredoxinは、DTTより低濃度でPax-8のDNA結合活性を回復した。従って、Pax-8は、転写因子JUN、NF-kBと同様、分子内のcystein残基の還元により活性化されることが明にされた。今後、胎盤においてPax-8により調節を受ける遺伝子群を同定したい。
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