研究課題/領域番号 |
04454562
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
花房 俊昭 大阪大学, 医学部, 助手 (60164886)
|
研究分担者 |
難波 光義 大阪大学, 医学部, 助手 (00183533)
宮川 潤一郎 大阪大学, 医学部, 助手
嶺尾 郁夫 大阪大学, 医学部, 助手
河野 典夫 大阪大学, 医学部, 助教授 (30093412)
|
研究期間 (年度) |
1992 – 1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1992年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
|
キーワード | I型糖尿病 / 遺伝 / 自己免疫 / ウイルス / NODマウス / 膵島炎 / レトロウイルス / クローニング / gagタンパク / 膵臓 / RT-PCR / 分子生物学 |
研究概要 |
I型(インスリン依存型)糖尿病の発症には、遺伝、自己免疫、ウイルスの3者の関与が想定されている。我々は従来より、モデル動物NODマウスの膵β細胞において、ウイルス粒子が存在することを報告してきたが、本研究では、NODマウスにおけるウイルスのクローニングを行い、その発現様式について検討した。対象として4、6、12週齢のNODマウスを用い、対照としてNONマウス、ICRマウス、B10.G.D.マウスを用いた。方法は、NODマウス膵RNAからRT-PCRによるcDNAクローニング、次いで、ゲノムからPCRクローニングを行った。その結果、今まで報告のないNODマウス特異的なレトロウイルス(NODV)がクローニングされた。NODVは、NODマウスゲノムに組み込まれた内因性ウイルスであること、そのmRNAはNODマウス組織において膵のみに発現していること、その発現は膵島炎の開始時期である4週齢で最大であること、LTRがNODマウス膵β細胞由来NIT-1細胞において転写活性を有すること、が明らかになった。以上の成績は、NODマウスの膵島炎および糖尿病の成立への関与が推定されるウイルスの構造と発現を明らかにしたもので、その機能の分析により、I型糖尿病の発症におけるウイルスの役割に迫り得るものと思われた。
|