研究課題/領域番号 |
04454567
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
江藤 澄哉 産業医科大学, 医学部, 教授 (90010347)
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研究分担者 |
白川 文彦 産業医科大学, 医学部, 講師 (10158967)
三砂 将裕 (三砂 將裕) 産業医科大学, 医学部, 講師 (30157474)
森本 勲夫 産業医科大学, 医学部, 助教授 (80145234)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1993年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1992年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | ALT / 高Ca血症 / PTHrP / IL-1 / IL-6 / IL-4 / 接着分子 / OCT / ATL / 細胞接着分子 / MT2細胞 / PTHγP / MIP1α / IL6 / ビタミンD |
研究概要 |
1.PTHr産生・分泌に対するCaイオンの関与 患者由来ATL細胞およびATL株細胞(MT2)培養系において、異常Ca濃度下でPTHrp蛋白およびmRNAの発現はむしろ増加し、これによって、ALTにおける高Ca血症はさらに助長されるものと考えられる。 2.各種サイトカインの相互作用 1.の培養系へのIL-2の添加により、濃度依存性に、PTHrPの産生は増産した。すなわち、IL-2はATL細胞からのPTHrP産生に重要な役割を有していることが判明した。 また、骨吸収促進因子であるIL-6産生mRNAの発現は、IL-4の添加により濃度依存性に抑制された。以上より、骨吸収抑制因子として知られているIL-4は生体内でIL-6の産生に抑制的に働いていることが示唆された。 3.高Ca血症における接着分子の関与 ヒト骨細胞表面に接着分子ICAM-1、LFA-1、VCAM-1の著名な発現をみとめ、一方、ATL株脂肪(MT2)表面に上記接着分子に対応するリガンドであるLFA-1、CD2、VLA-4の発現をみとめ、両細胞はこれらの接着分子を介して接着した。また、ATL細胞同志もICAM-1を介してhomotypicな接着をすることを確認した。 さらに、これらの接着を介して、骨芽細胞、ATL細胞に強力な骨吸収因子であるIL-1、IL-6のmRNA発現が誘導された。 4.高Ca血症の抑制 活性VD_3の誘導体の一つであるOCTによりATL細胞の増殖および細胞からのPTHrP分泌は抑制された。また、骨吸収抑制因子として知られるIL-4はin vivoにおいても正常マウスへのPTHrP投与によって惹起された、あるいは担癌ヌードマウスで再現させた高Ca血症を是正することが判明した。
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