• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

リンパ球に発現している新しい接着因子の同定と解析

研究課題

研究課題/領域番号 04454571
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関京都大学

研究代表者

内山 卓  京都大学, ウイルス研究所, 教授 (80151900)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1992年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
キーワード細胞接着因子 / ATL / HTLV-1
研究概要

正常リンパ球と血管内皮細胞との接着に関与していると考えられる既知のLFA-1,VLA-4,糖鎖抗原(sLe^a,sLe^x),CD44,LECAM1などの接着以外の接着因子を,10例のATL患者白血病細胞,10株のHTLV-I感染T細胞株を用いて,^<51>Cr標識細胞と臍帯静脈由来血管内皮細胞(HUVEC)との接着現象の系で検索した。フローサイトメトリー解析では,半数以上の症例,細胞株でLFA-1,VLA-4,CD44,LECAM1,sLe^xの発現が認められた。非刺激HUVECに対しては,10例中1例,10株中9株で,IL-1刺激後HUVECに対しては,全例全株で明らかな接着がみられた。各種接着因子に対する抗体を用いた接着阻止実験で次の結果を得た。1.ATL患者白血病細胞はELAM1を介する接着が,HTLV-1感染細胞株ではELAM1および,一部VLA-4を介する接着が主要である。2.しかし,LFA-1,VLA-4,ELAM1すべてに対する抗体によっても阻止できない接着が明らかに存在する。3.一方,対照とした健常人末梢血CD4^+CD45RO^+T細胞では,非刺激HUVECにはほとんど接着しないが,PMA刺激HUVECには50-80%の接着を示し,この接着はLFA-1,VLA-4,ELAM1抗体の同時添加でほぼ完全に阻止される。4.HTLV-1非感染T細胞株(6株)でのIL-1刺激HUVECへの接着は,既知3接着因子に対する抗体で完全に阻止される。すなわち,ATL患者白血病細胞,HTLV-1感染T細胞株は,ELAM1を介する接着が主要なものであるが,これ以外の未知のHUVECとの接着を来たす因子の存在することが強く示唆される結果を得た。この結果をもとにして,HUVECへの接着阻止を指標に,未知接着因子に対する抗体の作製を試みたが,本年度は成功しなかった。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書

URL: 

公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi