研究課題/領域番号 |
04454576
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
伊藤 喜久治 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (50100045)
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研究分担者 |
伊藤 登志雄 (伊藤 豊志雄) 実験動物中央研究所, 室長 (20106644)
平山 和宏 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (60208858)
高橋 英司 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (50183439)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1992年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | 実験動物 / Bacteroides / 腸内フローラ / マウス / ラット / ウサギ |
研究概要 |
マウス、ラット、ウサギ、モルモットの盲腸内容物より分離した108.0株のBacteroidaceaeを生物・生化学症状により菌種の同定を行った。その結果、マウスではuntypable-1が全ての個体で出現し、NCの一個体を除いて最優勢に出現した。CF♯1でB.vulgatusが全ての個体で出現し、NCでは"fragilis"グループとothersはまったく検出されなっかたがuntypableの菌群はグループ1、2、3いずれも全例から分離された。BALB/cでは2/3例でB.fragilisが分離された。ラットではマウスに見られたuntypable-1はまったく検出されず、B.vulgatusとB.fragilisが優勢で、その他 B.eggerthiiとB.splanchnicusが分離された。モルモットではほとんどの個体でB.vulgatusが分離され、しかも最優勢菌種であった。ついで、B.splanchnicusが5/9例で検出された。B.uniformis とB.fragilisは一例ずつより分離された。また、3ヶ所の飼育場ごとの違いは見られなっかた。ウサギでは他の動物に比べて極めて多くの菌種が分離され、B.ovatus,B.thetaiotaomicron,Rikennnera microfususはウサギのみで検出された。ウサギではfragilisグループが最優勢菌種で、B.vulgatus,B.uniformis,B.fragilisが最優勢に、B.ovatus,B.eggerthiiが優勢菌として腸内に定着していた。また、NZWとJW/CSKに分離される菌種に大きな違いは見られなっかた。さらに、biovarのレベルでの比較では、マウスとラットに共通に分離されるB.vulgatusでも分離されるbiovarが異なった。ウサギ、モルモット間でも異なったbiovarが検出された。R.microfususはウサギからのみ分離されるが、NZWとJW/CSKで分離されるbiovarが異なった。以上のようにbiovarのレベルまで検出することで動物種差や系統差により定着している菌種が異なることが明かとなった。 無菌マウスにブタ糞便を投与して作出したブタフローラマウスでは、ブタで最優勢のB.suisが全く検出されず、普通マウス同様の"fragilis"グループで締められた。これらの結果は動物の種類によりBacteroidesの菌種を選択することが実験的に証明された。
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