研究分担者 |
高倉 彰 (財)実中研, 動物医学, 室長代理 (60167484)
小林 喜美男 (財)実中研, 飼育技術, 研究員 (20205454)
遠藤 幸夫 (財)実中研, 飼育技術, 室長代理 (50203667)
伊藤 守 (財)実中研, 免疫, 室長 (00176364)
伊藤 豊志雄 (財)実中研, 動物医学, 室長 (20106644)
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研究概要 |
1.疾患遺伝子の診断のためのマイクロサテライトNDA検出系の導入 疾患形質が単一劣性遺伝子によって支配され,ホモ型で致死あるいは繁殖能力がない場合はヘテロ型でその遺伝子を維持する必要がある。ヘテロ型の表現型は正常ホモ型のそれと区別がつかないため,交配して得られた仔の中に疾患ホモ型個体が見られてはじめて親の遺伝子型がヘテロ型であると診断される。この方法は決して能率がよいとは言えず,簡便な遺伝子診断が望まれる。近年,microsatellite DNAがPCR(polymerase chain reaction)法によって検出可能になり,マウスでは約1,000個が20本のゲノム上に知られている。これによって,疾患遺伝子の極めて近くにこのマーカーを設けることが出来るようになっている。従って,このマーカーを利用することによって疾患遺伝子の遺伝子診断が可能になった。 疾患モデル系統の遺伝子マッピングと遺伝子診断 MRL/MpJ‐lpr系統に見出されたIgG1を欠損する突然変異について遺伝分析を行った。その結果,第12染色体にあることが分かり,マイクロサテライトマーカーが遺伝子診断に使えることが分かった。一方,近年トランスジェニックマウスなども疾患モデルとしての有用性が示されており,導入遺伝子の染色体上の位置,コピー数と形質発現の安定性のモニタリングも必須事項であり,PVRトランスジェニックマウスについて検査を試みた。
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