| 研究課題/領域番号 |
04454596
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| 研究種目 |
一般研究(B)
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| 配分区分 | 補助金 |
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| 研究分野 |
物質生物化学
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| 研究機関 | 京都産業大学 |
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研究代表者 |
山科 郁男 京都産業大学, 工学部, 教授 (70025675)
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| 研究分担者 |
中田 博 京都産業大学, 工学部, 教授 (90113141)
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| 研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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| 研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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| 配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1994年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1993年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1992年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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| キーワード | 抗ムチン単クローン抗体 / 抗シアリルTn抗体 / 抗Tn抗体 / 抗シアリルLe^a抗体 / ロイコシアリン / クラスター構造 / ヒツジ顎下腺ムチン / グリコホリンA / ムチン型糖タンパク質 / 単クローン抗体 / グリコホリン / Tn抗原 / シアリルTn抗原 / ムチン / シアリルLe^a抗原 / Le^x抗原 / ムチンのクラスター構造 |
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| 研究概要 |
すでにわれわれが確立した3種の単クローン抗体についてエピトープを決定する一方、ムチン分子における各種糖鎖抗原の発現を調べ、さらに、それらが癌抗原であることを示した。
MLS102は抗シアリルTn抗体である。ヒツジ顎下腺ムチン(OSM)をプロテアーゼ処理したのち、イムノアフィニティー、HPLCにより分画して、エピトープを含む糖ペプチドを得た。Sia-GalNAc-Ser/Thrのクラスター構造がエピトープと思われる。
MLS128についてはすでに、OSMを用いて、GalNAc-Ser/Thrのクラスターがエピトープであることを示しているが、さらにTnグリコホリンA、白血病細胞Jurkatについてエピトープを調べた。その結果、OSMと同様のクラスター構造がエピトープであった。従って、この抗Tn抗体のエピトープは(GalNAc-Ser/Thr)_<3〜4>であると結論される。
MSW113はシアリルLe^a構造を含むオリゴ糖と反応することはすでに報告したが、ヒト初乳から新たに2種のオリゴ糖を単離し、これらが主鎖のシアリルLe^a構造に加えて側鎖にLe^x構造をもつことを示した。さらに、ヒト直腸由来膠様腺癌の大網膜転移結節について本抗体と反応する糖脂質を探索し、これらからグリコセラミダーゼにより糖鎖を切り取り、それらの構造を決定した。3種の新オリゴ糖が存在し、そのうち2つはI型とII型の構造を同一分子内に含み、その1つは主鎖にLe^a、側鎖にLe^xをもっている。さらに1つは直鎖中に両構造をもつ、シアリルLe^a-Xと呼ぶべきものである。
MLS102とMLS128はその抗原ムチンが癌細胞から遊離し難いことから、in vivoの診断試薬として有望である。また、MSW113はシアリルLe^a構造をもつもの、また、フコースを欠くものなどの多数の糖鎖に反応し、in vitroの診断試薬として有望である。
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