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老人性痴呆発症の環境因子の探索と社会的支援のモデル地区設定に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04455015
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 広領域
研究機関岐阜大学

研究代表者

岩田 弘敏  岐阜大学, 医学部, 教授 (20021371)

研究分担者 梅村 貞子  中部女子短期大学, 教授
藤田 節也  岐阜大学, 医学部, 助手 (50219010)
吉田 英世  岐阜大学, 医学部, 助手 (00242735)
井奈波 良一 (伊奈波 良一)  岐阜大学, 医学部, 助教授 (10168411)
研究期間 (年度) 1992 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1992年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード老人性痴呆の出現率 / 脳血管障害の既往 / 病前性格 / 飲酒 / たばこ / 二次保健医療福祉圏 / 環境の変化 / 自然療法医学 / 老人性痴呆 / 情報の収集と交換 / 人材の確保 / 健康保養地 / 生活環境 / 福祉施設 / 地域のニーズ / マンパワー / 患者対照研究 / 性格 / 地域較差
研究概要

岐阜県での65歳以上の老人性痴呆の出現率は3.8±0.4%であった。何らかの方法で精神科医が関与した市町村分での出現率は4.2±0.5%であった。男女間では女性に若干出現が多い傾向を示したが統計的な有意差はなかった。年令が高まるにつれて出現率は上昇したが、75歳以上の女性の出現率が著しく高かった。原因別類型で老年痴呆がもっとも多く、次いで脳血管性痴呆であった。男性では脳血管性痴呆が半数以上であったが、女性では老年痴呆が半数以上であった。患者・対照検討で宿主要因をみると、患者郡にオッズ比が大であったのは脳血管障害の既往、後遺症としての上肢、下肢の障害、言語障害、病前性格(内閉、感情、粘着、意思薄弱)であった。環境要因では友人がいない、話さない、趣味がない、低学歴、飲酒3合/日以上、たばこ20本/日以上,健康診断未受診、健康づくりに不熱心、環境の変化(転居、身内の死亡、入院)であった。
岐阜県下99市町村の調査結果をまとめると、飛騨圏域には医療機関、福祉機関が不足している傾向が強かった。それ故に市町村ごとではなく二次保健医療福祉圏ごとに施設等の質量を検討していく必要がある。また適切なヘルスマンパワーは人口当たりばかりでなく、市町村面積なども加味して算出する必要がある。
老人性痴呆など高齢者対応には施設の整備、人材の確保、保健医療福祉のネットワーク構築が重要であるが、これからは疾病の発生予防に力点を置き、各種療法を統合した自然療法医学の発展とそれらが容易に受けられる施設等が健康保養地に設けられることが必要である。

報告書

(4件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書
  • 1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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