研究課題/領域番号 |
04455024
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
猪子 英俊 東海大学, 医学部, 教授 (10101932)
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研究分担者 |
安藤 麻子 東海大学, 医学部, 講師 (40101935)
辻 公美 東海大学, 医学部, 教授 (30055834)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1993年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1992年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | MHC / HLA / YAC クローン / cDNAクローン / t complex / レチノイドXレセプター / ホメオボックス / Notchファミリー / 主要組織適合抗原 / YACクローン / 低分子量G蛋白質 / キニノーゲン / アルコール脱水素酵素 / リボソームタンパク / retinoid x receptor / T / t遺伝子 / キネシン / グリコシル化蛋白レセプター / YACベクター / 疾患感受性 / AT対GC比 |
研究概要 |
HLA領域に存在する、ヒトの発生、分化に関わる遺伝子を同定する目的で、マウスにおいて初期発生や分化に関係するT1t領域に相当するHLA-DP領域よりセントロメア側の領域と、第9染色体との相同性から発生、分化に関与する遺伝子の存在が予想されたクラスII遺伝子とクラスIII遺伝子間の領域についてcDNAクローンやYACクローンの分離と解析、塩基配列の決定などの解析を行った。まず、HLA遺伝子領域を含むYACクローンを分離し、続いてこれらのYACクローンより作製したコスミドライブラリーより、コスミドコンティグを得た。これらのコスミドクローンより、cDNAクローンの単離、マウスプローブとの相同性、塩基配列の決定などの方法により、計11個の新遺伝子を見いだした。すなわち、HLA-DP遺伝子のセントロメア側250kbの領域に、テロメア側に向かってHSET(キネシン様遺伝子)-HKE2(GTP解離促進因子様遺伝子)-HKE3(リボソームS18サブユニット遺伝子)-HKE6(アルコール脱水素酵素様遺伝子)-HKE4(キニノーゲン様遺伝子)-RXRB(レチノイドXレセプターB遺伝子)-HKE5(機能不明)を、また、HLAクラスII遺伝子とクラスIII遺伝子間領域500kbに、テロメア側に向かってNotch3遺伝子-HOX12-RAGE(グリコシル化蛋白レセプター遺伝子)-TN-X(テネイシン様遺伝子)をそれぞれ同定した。これらの遺伝子のうち、Notch3遺伝子は神経細胞をはじめとする分化、HOX12はホメオボックス遺伝子のひとつ、RXRBはレチノイドの一種のリセプターとして機能する転写調節因子であり、それぞれ発生、分化に関与していると考えられ、ジーンターゲッティングなどによる今後の機能解析や疾患との関連が注目される。
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