研究課題/領域番号 |
04505004
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研究種目 |
試験研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
工業物理化学・複合材料
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤嶋 昭 東京大学, 工学部, 教授 (30078307)
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研究分担者 |
石田 裕 日本ペイント(株), 中央研究所, 主席研究員
小早川 紘一 神奈川大学, 工学部, 助手 (40078332)
佐藤 祐一 神奈川大学, 工学部, 教授 (20201535)
馬場 涼 (馬場 凉) 東京大学, 工学部, 助手 (70198951)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
36,000千円 (直接経費: 36,000千円)
1994年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1993年度: 11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
1992年度: 19,000千円 (直接経費: 19,000千円)
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キーワード | フォトクロミズム / エレクトロクロミズム / 反応機構 / 微細加工 / デュアルモード / 酸化物半導体 / 薄膜 / MoO_3 / 電気化学反応 / M_0O_3 / WO_3 / 光電気化学 |
研究概要 |
オプトエレクトロニクス材料の一つである金属酸化物半導体において我々が発見した光電子機能材料を利用し、これを表示・記録素子としての実用化の可能性を検討した。金属酸化物半導体のうちWO_3やMoO_3はエレクトロクロミズム(EC)、フォトクロミズム(PC)の性質を持つことは周知であるが、PC半導体に対し禁止帯以上のエネルギーの紫外光による反応しか報告されていなかった。我々は酸化物半導体の一つであるMoO_3に電気化学的な前処理(EC反応)を施することにより、可視光でPC反応が進行する現象を発見した。この現象を利用し、かつ小型で簡便な半導体レーザーを可視光光源として用い、PC反応を誘起することが出来ることがわかった。さらに、PC反応による着色部分を再度EC反応により消色可能であること、これら着消反応は繰り返し可能であることも見いだした。 本研究では、上記の特異なPCおよびEC反応を利用し、レーザープリンター等への応用の可能性を踏まえ、安価、簡便、再利用可能な表示・記録素子を開発するための指針を探ることを目的としてきたが、当初の研究計画を達成することが出来た。3ヶ年間にわたり研究を遂行してきた内容を年度ごとに下記にまとめる。なお、民間の研究者の協力を得て、大学の研究者があまり得意としない実用化に関し、適切な指針を得たことにより、一層の成果を挙がることが出来た。 ◇平成4年度 1.フォトエレクトロクロミズム(PEC)材料創成法の探索および制御 2.PEC材料の特性評価および物性評価 3.PEC反応機構の解明 ◇平成5年度 1.PEC材料の創成、反応条件最適化の確立 2.PEC材料の多用化、新規特性の検討 平成6年度 1.書き込み-消去可能な表示素子の可能性の確認 2.微細加工可能、位置選択的着消色可能な表示素子の開発の指針の確認
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