研究課題/領域番号 |
04507001
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研究種目 |
試験研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経・筋肉生理学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大森 治紀 京都大学, 医学部, 教授 (30126015)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
47,000千円 (直接経費: 47,000千円)
1994年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1993年度: 14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
1992年度: 28,200千円 (直接経費: 28,200千円)
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キーワード | 紫外線レーザー / 共焦点レーザー顕微鏡 / 細胞内Caイオン / caged化合物 / indo-1 / UVレーザー / 有毛細胞 / caged物質 / パッチ記録 / 共焦点光学顕微鏡 / Indo-1 / 細胞内Ca |
研究概要 |
本試験研究では第一に共焦点レーザー顕微鏡の特性を紫外線領域にまで拡張した。第二に紫外線領域での画像化能力を活かした細胞生理学実験を限られた範囲ではあるが行う事ができた。こうした研究目的の為に光学特性を改造し、紫外光領域から可視光領域にいたる広い波長領域で 像する光学系を対物レンズおよび顕微鏡本体で実現した。さらに、生理学実験を共焦点顕微鏡との組み合せで行うためのソフトウェアを作製した。Ca指示薬であるindo-1による細胞内Caイオン濃度の画像化でも、2波長画像をわり算器により実時間で処理し、細胞内Caイオン濃度に比例した蛍光強度比を画像として求める事ができた。Flying Bnnd Scan方式のレーザー走査により、ある特定領域の画像化のみを連続して行う事も実現し、細胞内Caイオン濃度の経受変化をcaged-Ca化合物との組み合せで観察する事ができた。とくに、Flying Bnnd Sconでは研究室のネットワークとの組み合せで長時間の画像を収集し、ネットワークを介してワークステーションに転送し、解析するシステムとして完成した。caged化合物の解離の為の特別なUV走査方式を工夫し、ある特定領域のUV照射とその領域でのcaged-化合物の活性化を可能にした。また、パッチクランプ実験とこうしたUVレーザー共焦点顕微鏡の併用によりcaged-化合物の活性化による細胞の画像化と、電気現象を同時に記録することができた。従って、本試験研究では、細胞生理学の多方面で応用が可能な紫外線レーザーを光源とする共焦点顕微鏡の試作に成功したものと考える。
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