研究課題/領域番号 |
04554003
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
松本 敏雄 名古屋大学, 理学部, 教授 (60022696)
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研究分担者 |
中山 雅夫 浜松ホトニクス株式会社, 主任研究員
藤定 広幸 電子技術総合研究所, 主任研究官
村上 浩 宇宙科学研究所, 助教授 (40135299)
松原 英雄 名古屋大学, 理学部, 助手 (30219464)
佐藤 紳司 名古屋大学, 理学部, 助手 (60192598)
芝井 広 宇宙科学研究所, 助教授 (70154234)
野口 邦男 名古屋大学, 理学部, 助手 (10111824)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
20,300千円 (直接経費: 20,300千円)
1994年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1993年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1992年度: 10,300千円 (直接経費: 10,300千円)
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キーワード | Infrared detector / Infrared astronomy / Array detector / Infrared spectroscopy / 赤外線検出器 / 赤外線天文学 |
研究概要 |
波長域5-30μmの中間赤外線領域は天文学においてはまだ未開拓の電磁波領域である。とりわけ、検出器の現状は将来のスペース観測に必要とされる性能に比して極めて不十分である。これを打開するために我が国の半導体技術を生かし、検出器とその周辺技術の開発を行った。具体的成果を以下にまとめる。 1)検出器の開発 燐(P)のドープ量が通常より大きく、かつ他の不純物濃度が極めて低いシリコン結晶を用いて28μmまで感度がある薄型光半導体検出器を試作した。その特性を低背景放射光下で評価した結果、感度が通常より数倍高く、過渡特性にも優れていることがわかった。この素子を用いて5x5の小規模アレー検出器を製作し、これが天文観測用に十分な性能を持っていることを確かめた。 2)極低温動作MOSFETの開発 検出器を極低温(2-4K)で低雑音かつ低消費電力で動作させるためのMOSFETを開発した。これによって多素子アレー検出器のための極低温エレクトロニクスへの目処が得られた。 3)天文観測への応用 製作した5x5 SiPアレー検出器を別途開発した中間赤外ファブリ・ペロ-分光システムの焦点面に置き天体観測用分光器を開発した。低背景放射光学系のために検出器の性能が生かされ、高い性能を有していることが確かめられた。波長12.8μmの一価電離ネオンの原子線の地上からの観測を主目的として現在活躍中である。
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