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汽水域の塩水楔およびヘドロ層の音波探査法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 04554031
研究種目

試験研究(B)

配分区分補助金
研究分野 地質学一般
研究機関島根大学

研究代表者

徳岡 隆夫  島根大学, 理学部, 教授 (30025358)

研究分担者 西村 清和  工業技術院地質調査所, 海洋調査部, 主任研究官
安間 恵  川崎地質株式会社, 海洋調査部, 部長
土屋 洋一  千本電機株式会社, 技術部, 部長
高安 克己  島根大学, 汽水域研究センター, 教授 (00127490)
三瓶 良和  島根大学, 理学部, 助手 (00226086)
大西 郁夫  島根大学, 理学部, 教授 (40032445)
研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
17,500千円 (直接経費: 17,500千円)
1993年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1992年度: 14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
キーワード音響インピーダンス / 塩水楔 / 中海・宍道湖 / 音波探査 / 汽水域 / ヘドロ / 塩分躍層 / 中海 / 浚渫
研究概要

平成4,5年度にわたり塩水楔探査装置の開発を行ってきた。4年度には中海において調査測線を設定し,11月23日,2月27日に探査を行い,アナログ装置の収録方法の改良を行った。5年度にはそれを基礎として記録のデジタル収録方式を開発し,同時にそれをカラー表示するシステムをも開発した。これらの一連の機器を用いて中海では8月19日,宍道湖では10月19日に調査を行い,塩分躍層をカラー表示することに成功した。音波探査記録と塩分の鉛直分布を測定した結果を比較すると,塩分が急激に変化する深さでは反射面が記録されていることがわかる。それが明瞭な場合ほど,塩分の鉛直変化も,よりシャープであるといってもよい。開発したデジタル収録装置によるデータと,従来のアナログ記録装置によるデータを比較すると,両者の違いは明瞭である。また,記録装置をデジタル化することによって,記録の多面的な処理が可能となるとともに,振幅の小さい反射波も抽出できるようになったことから,より鮮明に塩分躍層の実態を捉えることができるようになった。この開発したシステムを用いて長良川下流の塩水楔の調査を1月に行ったところ,河口堰から18kmまで塩水が溯上している実態が確かめられた。河口域における塩水溯上は社会的にも大きな問題になっているところであり,今後この装置を用いて観測を行うことによって,汽水湖や河口域における水質観測に新たな方法が開発されることになる。

報告書

(3件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 徳岡ほか: "音波探査による中海の浮泥層と塩水楔の検討(予報)" 山陰地域研究. 9. 9-17 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 徳岡ほか: "長良川下流域の音波探査による解明" 地質学雑誌. 100(発表予定). (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tokuoka, T.et al.: "The floating mud and wedeg-like saline layr in Lake Nakaumi by sonic survey (Preliminary Report)" Studies of the San in Regio, Shimane Univ.9. 9-17 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tokuoka, T.et al.: "Echo-sounding surver of the wedge-like saline layr at the lower course of River Nagara-gawa" The Journal of the Geological Society of Japan. 100. (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 徳岡ほか: "音波探査による中海の塩水楔の検討とその意義" 第3回環境地質学シンポジウム講演論文集. 155-160 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 西村ほか: "デジタル収録方式による高分解能水中音波探査機の開発-湖沼の水中躍層の検出を例として-" 第3回環境地質学シンポジウム講演論文集. 161-166 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 徳岡ほか: "音波探査による中海・宍道湖の塩分躍層の検討とその意義" LAGUNA. 1. 11-26 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 西村ほか: "塩水楔調査のための水中音波探査機の開発" LAGUNA. 1. 1-10 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 徳岡 隆夫,高安 克己,三瓶 良和,土屋 洋一,安間 恵,井内 美郎: "音波探査による中海浮泥層と塩水楔の検討(予報)" 山陰地域研究(自然環境). 9. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 徳岡 隆夫,大西 郁夫,高安 克己,三瓶 良和: "海跡湖の環境地質学ー中海・宍道湖を例としてー" 地球科学. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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