研究課題/領域番号 |
04554033
|
研究種目 |
試験研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
鉱物学
|
研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
入舩 徹男 (入船 徹男) 愛媛大学, 理学部, 助教授 (80193704)
|
研究分担者 |
安東 淳一 愛媛大学, 理学部, 特別研究員
八木 健彦 東京大学, 物性研究所, 助教授 (20126189)
藤野 清志 愛媛大学, 理学部, 教授 (40116968)
内海 渉 東京大学, 物性研究所, 助手 (60193918)
|
研究期間 (年度) |
1992 – 1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
15,600千円 (直接経費: 15,600千円)
1994年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1993年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1992年度: 9,100千円 (直接経費: 9,100千円)
|
キーワード | 焼結ダイヤモンド / ADC / ハイブリッドアンビル / 高温高圧実験 / X線回折実験 / 放射光 / 高温高圧X線回折 / アモルファス化 / 蛇紋石 / 超高圧 / 鉱物合成 / 多アンビル型装置 / 相転移 / 多アンビル装置 |
研究概要 |
本研究では、新型焼結ダイヤモンド(ADC)の超高圧装置への適用を目的とした試験的研究をおこなた。ADCを一辺9.5mmの立方体に加工し、MA6-8型装置の第二段アンビルとして用い、各種性質のテストをおこなうとともに高温高圧下での合成実験や相転移実験を試みた。更にはADCの特徴を生かし、高温高圧下でのX線回折その場実験のためのシステムを開発した。 1.ADC立方体の電気抵抗率やX線に対する透過率、また実際にアンビルとして使用した場合の強度等についての試験をおこなった。この結果、ADCは従来のこの種の製品に比べて非常に高いX線透過率を示した。一方、電気抵抗率も相対的に高いことがわかった。また、強度の点でも高圧装置用のアンビルとして十分実用的であることが明らかになった。 2.ADCアンビルの特徴を生かし、"ハイブリッドアンビルシステム"を考案し、比較的容易に30GPa領域での高温高圧実験が可能になった。このシステムを用いて、いくつかのケイ酸塩試料の合成・相転移実験をおこない、このシステムの超高圧下での鉱物合成装置としての有用性を確認した。 3.上記のシステムを用いてX線その場観察用のセルを開発した。これを用いて高エネルギー物理学研究所の放射光X線を利用し、26GPa・1200度C程度の条件下でのX線回折をおこなった。この結果、このシステムがこのような目的に極めて有効であることがわかった。このシステムを用いた実験により、ケイ酸塩のアモルファス化に関する従来知られていない興味ある結果が得られている。
|