研究課題/領域番号 |
04555067
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子材料工学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
岩本 光正 東京工業大学, 工学部, 助教授 (40143664)
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研究分担者 |
久保田 徹 東京工業大学, 工学部, 助手 (00205139)
米田 勝実 日本レーザ電子, 代表取締役
柿本 雅明 東京工業大学, 工学部, 助教授 (90152595)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
10,900千円 (直接経費: 10,900千円)
1994年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1993年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1992年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
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キーワード | 変位電流 / ラングミュア膜 / LB / 光異性化 / 相転移 / 液晶 / 有機単分子膜 / アゾベンゼン / LB膜 / 単分子膜 / 変位電流計測システム / LBトラフ / 光・変位電流変換 |
研究概要 |
有機分子の持つ電子的および光学的機能を、分子レベルで引き出すことを可能にするための技術を、分子膜の極限の厚さを持つ単分子膜において実現することは、分子電子素子実現に向けた基盤技術の一つとして重要である。誘電体の分極という重要な基本概念を基礎とすれば、単分子膜に外部刺激(圧力、光、熱など)を与えた時、分子膜内で分子が動的に挙動する過程(双極子の回転など)を変位電流として検出可能とするためのシステムの構築が是非とも必要である。そこで、本研究では、第1の目的として、有機単分子膜に各種の外部刺激が加えられた時の出力を変位電流として計測できるようなシステムを開発することを目指した。さらに第2の目的として、開発したシステムを用いて有機単分子膜という分子膜レベルでの光変位電流変換型の新規な記録素子を試作することも目指した。 そして、国内外では単分子膜の変位電流を計測した例は知られていなかったため、試行錯誤ではあったが、以下に示す項目について、当初の計画をほぼ達成することができた。 1 水面上単分子膜の評価システムの開発 ダブルバリアを採用し、膜の圧縮・拡張、光刺激の各種モードに対する変位電流計測を行う事ができ、同時に光吸収測定も行える高機能な評価システムを開発した。 2 各種刺激(光、圧力)に対する水面上単分子膜の変位電流計測 3 単分子膜の光-変位電流変換機能 4 変位電流と吸収スペクトルの同時測定 5 固体基板上単分子膜の光-変位電流測定、熱刺激変位電流計測 光変位電流変換型記録素子の試作として、基板上単分子膜の変位電流計測を行い、波長や偏光による評価、熱刺激に対する応答を評価した。
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