研究分担者 |
寺井 正幸 三菱電機(株), システムLSI開発技術研究所, グループマネージャー
小林 和淑 京都大学, 工学部, 助手 (70252476)
小野寺 秀俊 京都大学, 工学部, 助教授 (80160927)
上坂 達生 熊本電波工業高等専門学校, 情報工学科, 教授 (30213333)
安浦 寛人 九州大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (80135540)
TERAI M Mitsubishi Electric Corp., System LSI Lab.Group Manager
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研究概要 |
本研究は、LSIのレイアウト設計における基本操作である図形処理(論理演算,位相演算,幾何演算,寸法・距離演算)を超高速に行う専用計算機の開発を目的とした.マスクパターンの設計規則検証(DRC: Design Rule Check),接続検証(LVS: Layout Versus Schematics),電子ビーム露光用データの作成(PG: Pattern Generation)は図形処理そのものであることから,本研究をアプリケーション側から見た場合には,DRC/LVS/PG専用ハードウェアの開発と言うことが出来る. 本研究では,LSI設計における図形処理を超高速に行う専用計算機を開発し,LSI設計過程におけるボトルネックの解消を目指した. 本研究の成果は, 1.デザインルールチェックの並列処理による高速化の検討 2.デザインルールチェック専用計算機の開発 3.機能分割によるデザインルールチェック処理方法の開発 4.機能メモリ型超並列プロセッサの開発 に分けられる. 以上の成果の結果として,並列計算機システムを試作した.ディストリビュータのハードウェアには,汎用のワークステーション(CPU:68040)を用いた.ワ-カのハードウェアは新たに4台開発した.通信処理部は68020をCPUに採用し,2ポートメモリによりデータ取り込みとDRC処理部へのデータ提供が同時に実行できるように構成した.DRC処理部はM32/100をCPUとする1ボードコンピュータにより構成した.並列計算機の制御ソフトウェアや,DRC処理ソフトウェアも開発した.ワ-カ2台を用いて実際にDRC処理を行なった所,1台でのDRC処理に比べてほぼ2倍の高速化が達成できた.
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