研究課題/領域番号 |
04555080
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報工学
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研究機関 | 東京家政学院筑波短期大学 |
研究代表者 |
菊地 義信 東京家政学院筑波短期大学, 情報処理科, 助教授 (20091944)
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研究分担者 |
鈴木 英男 (株)小野測器, 音響技術研究所, 所長
海老原 敏 国立がんセンター東病院, 頭頸科, 副院長
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1992年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 喉頭癌 / スクリーニング / 電話音声 / 音響分析 / ニューラルネット / ジッター / シマ- / 規格化雑音エネルギー / DSP / 変動指数 / シマー / 規格化雑音 |
研究概要 |
これまでに収集した声帯癌患者73例、声帯上部/下部癌患者14例、その他の喉頭疾患患者68例、正常者84例の計239例の音声データを電話回線を通して録音し、それを基に耳鼻科の専門医が聴取し3段階の嗄声判断を行った。この嗄声判断に合うように、ニューラルネットを用いた判断アルゴリズムを開発した。その結果、専門医の嗄声評価とオープンテストで平均81%、クローズテストで94%の一致が得られるようになった。この結果については、1995年春の日本音響学会で発表した。 また、電話回線とコンピュータとの接続も行った。電話回線からの着信を自動的に検出し、適切な応答メッセージを返し、被検者の音声を対話的に収集するようになっている。様々な場面を想定し、手順を踏まえない反応があった場合でも装置が正しく復帰できるようになっている。また、公衆回線の20dBに及ぶ信号レベルの差にも対応するようにした。 既に開発が済んでいる音声分析システムや、先のニューラルネットを用いた嗄声判断アルゴリズムの組み込みも完了し、自動運転ができるようになった。現在、共同研究を行っている国立がんセンター東病院内での実用システムでの試験的な運転を行っており、良好な結果を得ている。 全体の制御は、パーソナルコンピュータで行っておりマルチタスク処理ができないため、被検者の音声収集は時限を決めて行うことになる。
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