研究課題/領域番号 |
04555089
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子機器工学
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研究機関 | 拓殖大学 |
研究代表者 |
小林 健二 拓殖大学, 工学部, 教授 (40016770)
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研究分担者 |
長谷川 淳 拓殖大学, 工学部, 助手 (30228449)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1994年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1993年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1992年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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キーワード | 脳動脈瘤 / 血管狭窄 / 血流雑音 / ウィグナー分布 / PVDF / 液体伝導型センサ / 音響診断技術 / ゲル伝導型センサ / 診断技術 / 血流音センサ / FFT / 周波数スペクトル / Wigner分布 |
研究概要 |
本研究の目的を実現するために、主に三つの主題に対して研究を行ない成果を得た。それぞれの課題と成果を以下にまとめる。 1血流音測定センサおよび測定系の改良整備: 血流音測定センサの開発は重要課題である。従来のPVDF型に加え新しくエレクトレット膜を用いた液体伝導型センサを考案して臨床測定を実施し、良好な結果を得た。 2臨床データの取得蓄積(脳外科における従来の測定を継続&集団検診への適用、人間ドックなどでの測定開始準備): 脳外科における患者ならびに健常者をも含め120人に及ぶ被測定者からデータを得た。またこれら臨床測定の過程で生じた要求を生かして集団検診にも適した操作性の良い測定システムを新たに製作した。 3信号分析システムおよびデータ管理システムの構築(信号分析法ならびに信号処理の効率化&測定データの効率的管理) :信号分析、データ管理システムにはディジタルシグナルプロセッサ(DSP)ならびに大容量の光磁気ディスクを導入し、処理の高速化と高能率化をはかった。これにより信号分析にはFFT、SFTならびにウィグナー分布などのプログラムの適用ができ、S/Nの向上、診断情報の客観化に成果を得た。多量の医療データに対し原信号、各種分析結果を症例、測定日、測定部位、使用センサ、など20項目に対してデータベース化した。 以上、脳血管異常の検出システム、データ処理・管理システムを完成し、データ蓄積を行ったが、現段階で、血管狭窄は時間領域で検出可能な場合が多く、動脈瘤についてはウィグナー分布を求めることでかなり検出できることが分かった。また両者についてスペクトル上の2つの周波数のレベル差から正常異常の判断の可能性も得られてきた。
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