研究分担者 |
鈴木 敏夫 大阪府立大学, 工学部, 教授 (80029107)
西尾 茂 大阪府立大学, 工学部, 講師 (30208136)
岸 光男 大阪府立大学, 工学部, 助教授 (00145814)
池田 良穂 大阪府立大学, 工学部, 助教授 (10117989)
細田 龍介 大阪府立大学, 工学部, 教授 (30081392)
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研究概要 |
流れの可視化画像を解析する支援システムを開発するために,本研究においては,大別して2つの問題について研究した.すなわち,第1は,可視化された画像から,流速分布などの定量的な情報量を抽出する,いわゆる画像計測に関する問題であり,第2は可視化画像の特徴量を抽出して,物理量との相関を求めるための,いわゆる画像認識に関する基礎研究である. 1.画像計測に関する研究成果 (1)2次元平面内の速度分布を計測するために用いられている時空間微分法に高次項を取り入れた手法を開発し,これと,限界流線の視察に用いられている油膜法を組み合わせて,壁面摩擦応力分布を画像計測する新しい計測法を開発した. (2)従来の画像計測では難しいとされてきた,時間平均流れを計測する時間平均コントラスト法,および零交差計数法の開発を行った.これにより,船尾付近の後流分布が簡単に計測できる可能性が高まった. 2.画像認識に関する研究成果 (1)濃淡分布をもった画像データから特徴量を抽出するためには,画像データのスペクトル情報と位置情報を同時に扱うことのできる,ウェーブレット変換がすぐれている. 特徴量の抽出には,ファジ-積分を使った測度,ファジ-推論,ニューラルネットワークなどが有効である これらの,諸成果によって解析支援システムの構築が可能となった.
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