研究課題/領域番号 |
04555118
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎・土質工学
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
安原 一哉 茨城大学, 工学部, 教授 (20069826)
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研究分担者 |
堀内 澄夫 清水建設, 技術研究所, 研究員
村上 哲 茨城大学, 工学部, 助手 (10261744)
佐藤 研一 茨城大学, 工学部, 助手 (20235336)
福沢 公夫 (福沢 公男) 茨城大学, 工学部, 教授 (50165271)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1993年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1992年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 産業副産物 / 石炭灰 / 地盤材料 / 強度 / 圧縮性 / 透水性 / 圧縮 / 透水 / 軽量地盤材料 / 変形係数 / 浸透 / 破壊 / 止水性 / 熱赤外線リモートセンシング / 水浸 / 強度低下 / 一軸圧縮強度 / モール・クーロン破壊基準 |
研究概要 |
本研究では、申請者らによるこれまでの石炭灰の工学的特性に関する研究成果を生かし、これら産業副産物の軽量化の工夫を施すことによって、石炭灰などの産業副産物を盛土や基礎地盤材料、あるいは、壁体構造物の裏込め材料などに広く利用する可能性を追及した。その結果、以下のような成果が得られた。 1)発泡剤と少量のセメントを添加して軽量化された石炭灰の強さは打設直後から発揮され始め、材令に比例して長期間にわたって増加する。 2)上記軽量地盤材料の破壊に対してモ-ル・クローン破壊基準が適用できる。 3)軽量地盤材料の圧密降伏応力は極めて大きく、それに至るまでの圧縮性は小さい。また、非排水強さとの間には、一義的な関係がある。しかし、いったん、圧力が降伏応力を超えると、材料が多孔質であるため、極端に圧縮性が大きくなるので注意を要する。 4)軽量地盤材料はレベル以下の繰返し応力を受けることによって動的ヤング係数を増加させることができるが、繰返し応力の大きさと載荷回数によっては、逆に劣化する場合があるので、これらの限界となる領域を見極める必要がある。 5)上記のような特性を利用して、現地において試験試工を行った結果、擁壁裏込め、盛土及び橋梁基礎として有効であることが確かめられた。また、浮遊人工島として利用できる可能性のあることもわかった。 6)軽量地盤材料の静的及び動的強度は水浸によって劣化することが一番の欠点である。したがって、出来るだけこのような環境下に置かれることを避けるとともに、この点を改善するための研究が必要である。
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