研究課題/領域番号 |
04555122
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎・土質工学
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
楠見 晴重 (1993-1994) 関西大学, 工学部, 助教授 (70158880)
谷口 敬一郎 (1992) 関西大学, 工学部, 教授 (10067449)
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研究分担者 |
木村 宏一 (株)機動技研, 研究員
井上 博幸 (株)機動技研, 研究員
西田 一彦 関西大学, 工学部, 教授 (20067581)
KIMURA Hiroshi Kidougiken Co.Ltd., Reseracher
長谷 紀雄 (株)機動技研, 研究部, 取締役研究部長
楠見 晴重 関西大学, 工学部, 助教授 (70158880)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1992年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | 層別沈下 / 沖積層 / 洪積層 / 永久磁石 / 磁気抵抗素子 / 現計測工法 / 人工島 / 現場計測工法 / 磁気センサー / 層別沈下計測 / 沖積粘土層 / 洪積粘土層 / 希土類磁石 / ネガティブフリクション / 磁石 / 深度別沈下計 / 層別沈下計 |
研究概要 |
本研究は磁気抵抗素子を利用した層別、深度別沈下計とその周辺機器の開発について行ったものである。また本沈下計の適用性について検討するために、神戸市東部の人工島に観測孔を設けて層別沈下計測を行い、その計測結果の妥当性について観察するとともに、この実測値に基づいた沖積粘土層の将来沈下予測手法についても考察を行ったものである。本研究によって得られた成果を要約すると以下のようである。 1.磁気抵抗素子の感度と永久磁石片との位置関係、ならびに距離について不平衡電流特性を基にして検討した結果、2個の磁気抵抗素子を逆の特性が得られるように配置するのが最適であることが認められた。この方式によって沈下素子である磁石の位置を検出するのに、電流変化が零となる零位法を採用することによって、計測の精度を高めることが可能となった。沈下素子の設置法には、垂直方向の力を水平方向の力に変換できる、非常にコンパクトなピストンを考案し、それによってボーリング孔内から地層内へ、沈下素子を直接挿入することが可能となり、本沈下計の大きな特徴となっている。 2.神戸市東部の人工島ににおいて、深度約130mの観測孔を設けて層別沈下計測を行った結果、非常に良好な計測結果が得られた。特に深い洪積粘土層まで、1本の観測孔で精度よく計測できることが確認され、有用性の高い沈下計であることが認められた。 3.実測値に基づいた沈下の予測手法に関して、本沈下計による観測孔の沖積粘土層の計測結果を用いて、検討した。その結果、計測初期に見られるデータのばらつく期間を除外したのち、約2年間程度の測定結果を用いて沈下予測を行うと、高い精度が得られることを示唆した。
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