研究概要 |
(1)測定原理と特徴 従来用いられている直流加圧法とは異なる測定原理を示し、隙間量の算出方法を述べた.また,その特徴や方法の比較を行なった. (2)測定システムの開発 加圧のための可動部分,圧力の測定部,データ解析部からなる測定システムを製作した.モータの回転をメカニカルな方法で正弦波に変えて体積変化を与えるシステムであるが,既知の値を持つ隙間の実測では十分な測定精度は得られなかった.この原因としては,ジョイント部の加工精度の問題のために滑らかな正弦波上の加圧が得られなかったこと,ピストンの変位の位相は測定したが変位そのものは正弦波で数値的に与えたこと,データをアナログ記録器のチャート紙から目視で読み取ったことなどが考えられる. (3)シミュレーションによる装置の動作 室模型の体積変化率と室内外差圧の変化を計算して,実測と比較した結果,位相の差は一致した.滑らかな正弦波状の圧力変化の確保と読み取り精度の向上を図れば,精度の高い測定システムが構築できると考えられる. (4)新しい測定システムの開発 変位を高精度(2/1000mm)で制御できるアクチュエータとディジタル記録器を用いた測定システムを構成した.アクチュエータの制御プログラムの開発,測定方法とデータ解析手順の整理などを行なったが,システムがやや複雑になった。
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