研究課題/領域番号 |
04555168
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
金属材料
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐久間 健人 東京大学, 工学部, 教授 (50005500)
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研究分担者 |
西山 昭雄 三菱マテリアル(株), 中央研究所, 室長
吉沢 友一 東京大学, 工学部, 助手 (00200973)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
18,100千円 (直接経費: 18,100千円)
1993年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1992年度: 15,100千円 (直接経費: 15,100千円)
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キーワード | 超塑性 / 高温変形 / セラミックス / ジルコニア / アルミナ / サ-メット / サーメット / 微細結晶粒セラミックス / TZP(正方晶ジルコニア多結晶) / Al_2O_3(アルミナ) / WC-Co |
研究概要 |
セラミックスの超塑性については以下に示すようないくつかの知見を得る事ができた。 (1)高温変形中の粒成長の抑制が多くの場合セラミックスの変形応力の低下をもたらし延性の改善を引き起こす。例えば、微細結晶粒アルミナ中にスピネル相を分散させると結晶粒成長が著しく抑制され延性も顕著に改善される。 (2)微細結晶粒組織が安定であっても変形応力が高く延性改善につながらないときもある。Al_2O_3-ZrO_2系はその代表例でありこの系では粒界すべりが極めて困難である解釈された。 (3)粒界ガラス相の存在は、一般に変形応力の低下をもたらすが必ずしも延性の改善 にはつながらない。適度の粘性を有したガラス相は高温延性の飛躍的な向上をもたらす。TKPにSiO2を添加した系がその一例であり、この系については1400℃で1000%以上の延びが達成された。 サ-メット系については今年度は主としてTiC-Ni基合金の高温変形特性を調べた。この系の高温変形能はMo2Cの添加によって著しく改善される事が分かった。また、TiC-Mo2C-Niの変形応力とひずみ速度の関係はS字曲線で与えられ、律速機構の異なる3つの領域に分れる事が示された。この傾向は、我々が昨年度明らかにしたWC-Co系合金についての結果と類似している。
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