研究概要 |
2,6-ジメトキシフェニル基[2,6-(MeO)_2C_6H_3=Φと略記]を有する各種の有機ヘテロ元素化合物,例えばΦ_<3-n>Ph_nPや[Φ_<3-n>Ph_nP-R]X,[Φ_<3-n>Ph_nP-YR]X(n=0,1,2;R=alkyl,Y=O,S,Se);Φ_3MやΦ_3MO,[Φ_3M-R]X,[Φ_3M-OR]X(M=As,Sb;R=H,alkuyl,aryl),[Φ_3M-YH-NR_3]X(M=P,As;Y=O,S);Me_2SnX_2・Φ_<3-n>Ph_nPY(X=Cl,Br;n=0,1,2;Y=O,S,Se);ΦM′Rや[Φ_2RM′]X,[Φ_2M′]X(M′=S,Se,Te;R=Me,Et,Φ),さらにはΦ_<3-n>Ar_nCOH,[Φ_<3-n>Ar_nC]X,Φ_<3-n>Ar_nCH[Ar=Φ,YC_6H_4(Y=2-MeO,H,4-MeO,4-Cl,4-Me_2N);n=0,1,2];Φ_2C=C_6H_4=Z(Z=O,NMe,NEt];9-aryl-1,8-dimethoxyxanthenol誘導体などの合成とこれらの一般的性質,反応挙動の検討を行った。その数は既知化合物44,既報化合物98,新規化合物(発表済)165,新規化合物(未発表)253,の合計560になる。現在までにそのうちの79化合物について殺菌剤,殺虫剤,防カビ剤,植物成長剤,除草剤,治療薬などの可能性を求めた生物活性試験を行ってきた。多くの2,6-ジメトキシフェニル誘導体について顕著な生物活性が見られ,実地試験をするに至った化合物は8化合物に及んでいる。しかし,現在実用されているものに比べるとそれらを越える活性を有し,毒性が少なく,さらに残留性のない化合物は未だ見つかっていない。いくつかの化合物については現在も試験を継続中であり,残りの化合物についても順次さらに試験を行おうとしている。
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