研究課題/領域番号 |
04557002
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経解剖学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
遠山 正彌 大阪大学, 医学部, 教授 (40028593)
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研究分担者 |
塩坂 貞夫 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス科, 教授 (90127233)
和中 明生 大阪大学, 医学部, 助教授 (90210989)
木山 博資 大阪大学, 医学部, 助教授 (00192021)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
8,600千円 (直接経費: 8,600千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1993年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1992年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
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キーワード | 転写因子 / DNA結合蛋白 / 核移行シグナル / 遺伝子導入 / リポゾーム / 組織化学 / 神経系 / 転写抑制 / 細胞内遺伝子導入 / HVJ-リポゾーム / 二本鎖DNAプローブ / HMG1 / SV40T抗原 / 発現抑制 |
研究概要 |
本研究の目的は、DNA結合蛋白特に転写調節因子のDNA結合活性を組織上で検出する手法の開発と、転写因子結合エレメントにあたる二本鎖DNA断片を細胞外より核内に導入することにより転写活性を阻害し、人為的に特定の遺伝子発現調節を操作する方法を検討することにあった。平成4年度から平成5年度迄の研究では、主に二本鎖DNAプローブを用いてDNA結合蛋白の組織上での可視化法の開発を行った。ここではDNA断片の可視化には^<35>S等の放射性物質を用いる方法で成功したが、非放射性物質をリポーターとしたときは良い結果が得られなかった。これに引き続き平成6年度は、効率の良い外来性二本鎖DNAフラグメントの核内へのデリバリーシステムの構築を行った。外来のDNAを核内に導入するには、細胞膜のバリアーと核膜のバリアーを越えなければならない。細胞膜のバリアーは、リポゾームや、センダイウイルス蛋白でコートしたリポゾームを使用することにより効率の良い細胞内への導入が可能となった。これは、培養系のみならず動物を用いたin vivoの系においても確認した。次の核内移行の問題に関しては、二本鎖DNAフラグメントに核内移行シグナルペプタイドを結合させることにより解決することが出来た。本研究では、核内移行シグナルポリペプタイドとして、SV40のLargeT 抗原の核移行シグナルペプタイドフラグメントを用い、二本鎖DNAフラグメントに核移行シグナルを結合させた。本核内移行シグナルの結合により、外因性の二本鎖DNAフラグメントは容易に核内へと導入することが出来ることが明らかとなり培養系において本システムの有効性が証明された。
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