研究課題/領域番号 |
04557048
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
齊藤 義明 新潟大学, 工学部, 教授 (70018480)
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研究分担者 |
中瀬 雄三 オムロンライフサイエンス研究所, 社長
金井 靖 新潟大学, 工学部, 助教授 (00251786)
木竜 徹 新潟大学, 工学部, 助教授 (80115021)
宮川 道夫 新潟大学, 工学部, 教授 (50239357)
堀 潤一 新潟大学, 工学部, 助手 (80209262)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
16,300千円 (直接経費: 16,300千円)
1993年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1992年度: 14,100千円 (直接経費: 14,100千円)
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キーワード | ハイパーサーミア / 加温装置 / リエントラント空洞共振器 / FD-TD計算 / 計算機シミュレーション / 集中加温 / ファントム / 温度分布 / ハイバーサーミア / 癌温熱治療 / 深部集中加温 / 空胴共振器 / リエントラント / 加温パターン / 円柱状加温 / 励振周波数 |
研究概要 |
有効な深部加温が可能な癌温熱治療用加温装置の開発を目指して研究を行った。リエントラント型空洞共振器を加温用アプリケータとして用いる独特の加温システムについて検討した。 1.FD-TD法による理論解析を行い、本アプリケータのエネルギ分布の計算が行えるようになった。その結果、被加温体の導電率及び誘電率によって、加温特性が変化する事が判明した。 2.直径190cm、高さ145cmの空胴共振器アプリケータを中心として、直径、高さ、リエントラントの大きさ等を変えて加温特性を推定したが、エネルギ分布が余り変化しないという結論がでた。 3.前記理論結果に基づきリエントラント型空洞共振器を設計、作成し、その加温特性を測定検討した。 4.加温に必要な大電力発生器を設計し、製作依頼し、仕様書に合致した装置が納入された。本実験では被加温物体によって共振周波数が変化するが、これに対応できる様に動作周波数が広帯域で、かつ大電力としてある。 5.整合装置及び給電装置の見直しを行い、パルスモータ駆動が可能であるようにしマイコン制御を行った。 6.良好な円柱状加温パターンを得るための条件を種々検討した。リエントラント部の直径を変えて測定した。また、リエントラントと被加温体の間に電界集中具を挿入すると良好な円柱状加温パターンが得られると共に、上に凸又は下に凸になる加温パターンが得られる事が発見された。この事は、従来不可能であった、腹部脂肪層や脊髄を避けて加温出来る可能性を示唆している重要な発見である。 7.ファントムの電気定数を変えて加温特性を測定した。その結果、人体筋肉に近い定数のファントムが深部有効加温出来るか出来ないかぎりぎりの限界である事が判明し、実用化には更なる検討が必要である。
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