研究課題/領域番号 |
04557052
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山岡 義生 京都大学, 医学部, 助教授 (90089102)
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研究分担者 |
森 尚樹 伊原電子工業株式会社, 開発室, 課長代理
嶌原 康行 京都大学, 医学部, 助手 (30196498)
田中 明 京都大学, 医学部, 助手 (00240820)
森本 泰介 京都大学, 医学部, 助手 (60135910)
森 敬一郎 京都大学, 医学部, 講師 (80159186)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
12,700千円 (直接経費: 12,700千円)
1992年度: 12,700千円 (直接経費: 12,700千円)
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キーワード | 肝移植 / グラフトのバイアビリティ / AKBR(血中ケトン体比) / Primary Graft Failure |
研究概要 |
我々は5年来、動脈血中ケトン体比(AKBR)を測定し、移植後の肝グラフトのバイアビリティーを評価しようとする試みを行ってきた。ドイツ国ハノーファー医科大学、アメリカ合衆国ピッツバーグ大学、UCLAなどの共同研究においては「移植後2日以内にAKBRが0.7以上に上昇しない症例は再移植を要する。」こと、「移植後2日以内に1.0以上に上昇した症例は、術後良好な経過を示す。」ことなどを明かにした。 一方、国際学術科学研究によるドイツ国ハノーファー医科大学との共同研究から、「ドナーのAKBRを脳死者から肝グラフトを採取する場合に測定すると、AKBRの値が0.7以下の場合はそのグラフトが生着し難い。」ことを明かにした。また、当科で行っている生体部分肝移植において、グラフト採取時に肝静脈から採血したKBRは全例1.0以上を示すことなどから、よいグラフトの条件の一つとして「グラフト採取時において脳死者のAKBRが高値である必要がある。」ということが明かとなった。 今回の試験研究により作成した二台のポータブル測定器のうち、一台はすでに平成5年1月12日よりハノーファー医科大学に持参し、ドナーチームが測定の実際を当地に滞在中の教室員、木内哲也および鍛利幸により現地のチームに指導中である。
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