研究分担者 |
山崎 斉 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (10251521)
川崎 勉 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (30204712)
奥山 文雄 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (70134690)
大頭 仁 早稲田大学, 理工学部, 教授 (10063520)
上川床 総一郎 東京医科歯科大学, 医学部, 専攻生 (20224660)
百野 伊恵 東京医科歯科大学, 医学部, 専攻生 (70218866)
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配分額 *注記 |
13,500千円 (直接経費: 13,500千円)
1994年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1993年度: 9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
1992年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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研究概要 |
本研究の目的は,視標の移動方向が前後方向,水平方向の2方向に移動でき,呈示時間が設定できる動体視力装置を開発することにあった。この3要素を設定できるので3次元動体視力計と名付けた。 この装置の特徴を以下に挙げる。(1)視標速度は市販の機器よりも広い範囲で可変であり,静止〜100Km/hまで前後と水平方向の両方向で7段階に設定できる。(2)視標呈示位置は前後方向70〜4m,水平方向±2.0度である。(3)短時間呈示は1/1000〜1secまて7段階に設定できる。(4)これら以外に視標サイズは4種,色は白,赤,緑,青,黄の5種,背景照度は0.1〜200cd/m^2まで8段階まで設定できる。 この装置を制作し,調整を行い上記の性能を得ることを確認した。さらにこの装置を用いて測定をしたところ,前後方向の動体視力は視標速度を静止から100Km/hまで変えると低下することがわかった。背景輝度の影響は,背景輝度を0.3から200cd/m^2まで変えることで得られ,動体視力は輝度が0.3cd/m^2から100cd/m^2まで増加するが200cd/m^2では減少することもわかった。 今後の課題は,高速道路の交通眼科や航空医学への応用を計るために,視標速度をさらに150Km/hまて向上させる必要がある。また,環境が動体視力に与える影響が大きいため,視標の種類,背景,背景照度などを考慮する必要がある。この装置は今後,眼精疲労や交通眼科の問題解決に役立つ機器である。
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