研究課題/領域番号 |
04558041
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 宮城工業高等専門学校 |
研究代表者 |
渡辺 宏 宮城工業高等専門学校, 基礎専門科目, 教授 (60004313)
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研究分担者 |
松浦 真 (松浦 眞) 宮城工業高等専門学校, 基礎専門科目, 教授 (40042262)
野本 俊夫 宮城工業高等専門学校, 基礎専門科目, 助教授 (50099769)
佐藤 次男 宮城工業高等専門学校, 基礎専門科目, 助教授 (90042259)
小野 尭之 宮城工業高等専門学校, 一般科目, 教授 (30005342)
渡辺 宏 宮城工業高等専門学校, 基礎専門科目, 教授 (60004313)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1993年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1992年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 高専教育 / 専門基礎教育 / 教育研究 / 総合科目 / 物理化学実験 / 統計処理 / 微分方程式 / コンピュータ教育 / シミュレーション |
研究概要 |
平成4年に「高専設置基準」が改訂され高専のカリキュラムが従来の全国一律のものから各高専毎に自由に組めるようになった.本校ではこの自由化を受けて、物理、化学、情報処理、数学を有機的に組み合わせた総合科目である「基礎科学実験」を新たに開設した.これは各々の実験テーマについて、実験およびデータ処理、数学の講義とを組み合せ、学生が興味をもちつつ重要な事項の教育を目指したものである。 本研究期間では、1年目の実施を踏まえて問題点を整理し、内容の見直しを計り、次の成果を得た. (1)従来の「科目」とは全く異なる新しい総合科目「基礎科学実験」を企画・立案し、1992年度のカリキュラムの改訂に合わせて導入し実践し、予想以上の成果を得ることが出来た. (2)この新しい総合科目の立案・準備・実践を通して異なる科目を担当する教官同士が授業の進め方等をめぐって種々論議する機会をもつことが出来た.従来は各科目の授業は担当教官が一人で進めるため教官同士で、授業の方法内容について意見を交換する機会は少なかった.このような複数の教官が1つの総合科目を協同で進めることにより、高専教育における教官同士の有機的連係を計ることが出来た. (3)このような「総合科目」が従来の単一科目とは異なり、実験・実習と講義の多彩な組み合せ等の点で多くの自由度を持つことから、高専教育に非常に大きな幅をもたらすことが明かとなった.すなわち、科目の総合化は授業に従来にない創造性を発揮できる可能性を生み出すことが明かとなった. (4)最後になによりもこの実践を通して、この科目の総合化が学生の興味を引き起こし、彼等に、やる気を引き起こしたことが最大の成果であった.
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