研究課題/領域番号 |
04559001
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
松島 純一 北海道大学, 医学部附属病院, 講師 (60173829)
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研究分担者 |
宮城 宏行 (株)日立製作所, 中央研究所, (研究開発担当)セン
栗城 真也 北海道大学, 電子科学研究所, 教授 (30002108)
伊福部 達 北海道大学, 電子科学研究所, 教授 (70002102)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
1993年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1992年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
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キーワード | 埋め込み式耳鳴抑制装置 / 電気刺激 / 聴能改善 / 耳鳴 / 睡眠 / 人工内耳 / 蝸牛 / 自律神経 / 埋め込み / 蝸牛神経核細胞 / 触覚 / 時間分解能 / 音響放射 |
研究概要 |
聴覚の感覚代行として知られている人工内耳は耳鳴を高率に抑制することが知られている。しかし、コストや患者への侵襲の大きさから、耳鳴治療を目的としての人工内耳の埋め込みは行なわれていなかった。また、在宅で行える耳鳴抑制を目的とした装置も開発されていなかった。当科と北海道大学電子科学研究所とで開発中の蝸牛外刺激型人工内耳は、体内に埋め込むコイルの大きさが長さ9mm、幅7mm、厚さ6mmと小さく、また、刺激電極を中耳に置くことから内耳を全く障害しないという特徴を有している。 そこで、本システムを埋め込み式耳鳴抑制装置として使用出来ないかと考え、埋め込み式耳鳴抑制装置を、世界に先駆け開発し実用化した。その結果以下のことが分かった。 電気治療によって得られた効果 1.耳鳴を一日中抑制する 2.内耳ではなく聴覚中枢の働きが改善され聞こえが良くなる。 3.電気治療により睡眠の質が改善される。 4.副交感神経系が優位となり、気分が爽快になる。 最後に、埋め込み式耳鳴抑制装置を使用することにより、電気治療を行ない従来の方法より多くの患者の耳鳴が改善され、さらに不眠、聴能等も改善された。その結果、耳鳴患者にとっては、単に耳鳴が存在するといった不快感だけの問題でなく、QOLの問題にもなることが認識された。さらに多くの耳鳴患者に恩恵があることを望んでいる。
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