研究課題/領域番号 |
04559014
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 国立極地研究所 |
研究代表者 |
内藤 靖彦 国立極地研究所, 研究系, 教授 (80017087)
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研究分担者 |
村元 宏行 マリーン, マイクロ・テクノロジー, 取締役社長
綿貫 豊 北海道大学, 農学部, 助手 (40192819)
坂本 亘 京都大学, 農学部, 教授 (50013587)
加藤 明子 国立極地研究所, 研究系, 助手 (80261121)
安部 宏 アドバンスド, サーキット・テクノロジーズ, 代表取締役
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 16,900千円)
1994年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
1993年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1992年度: 8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
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キーワード | マイクロデータロガー / 行動解析 / データ標識 / 水中行動・生理・生態 / 時系列データ / 水生動物 / 行動 / 潜水行動 |
研究概要 |
平成4年、5年において完成したマイクロデータロガーを用いて、海鳥類、魚類からデータを得て、データロガーの基本性能に問題ないことを確認した。平成6年度においては基本ロガーをもとにさらにセンサーの開発を行った。従来の水深、水温センサーに加え、心拍計、塩分計、遊泳速度計用センサーの開発を行ない、それぞれ完成した。現場実験は、ウミウ、サケ、ヒラメ、ネズミイルカに装着し、従来全く解明されていない水中の微細な行動の長期の時系列データを得ることに成功した。ウミウについては北海道天売島、南大洋マックォ-リ-島において実施、潜水行動と捕食生態について多くのことを解明した(投稿中)。また、ヒラメについても日本海で実験を行ない、ヒラメの生理的限界と遊泳行動についての新しい知見を得た。イルカについては北海道で実験を行ない、イルカは潜水時に潜水深度をあらかじめ決めていること、また休睡眠なしに長時間連続して潜水行動をくり返すこと等が明らかになった。サケについては三陸湾口域で実験を行ない、初めて魚類遊泳水深、環境水温、環境水の塩分濃まで微細に測定した。サケは水面にいる時間が多く、河川に遡河する早い段階から低塩分水に暴露される傾向があることが判明した。開発した他のセンサーについては現在野外実験を準備中であるが、現在のロガーの基本性能から判断して問題なく実用に利用し得る状態にあると言える。野外実験で得られた結果、開発したマイクロデータロガーについては現在論文を準備、あるいは投稿中である。
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