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乳児期の母子関係と母子愛着関係が行動の自己制御機能の発達に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 04610036
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 心理学
研究機関福島大学

研究代表者

氏家 達夫  福島大学, 教育学部, 助教授 (00168684)

研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1993年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1992年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード愛着 / 自己制御機能 / 母親の発達 / 母親のコントロール / 子どもの従順さ / 反抗 / 自己主張 / 愛着の性質
研究概要

24か月時点の測定をすべて終了した。予算の都合で、それ以降の追跡を断念した。本年度は、24か月までに収集したデータの解析を中心に作業を進めた。
結果の概要:子どもの愛着について、従来12か月ですでに安全-不安全の分化ができ上がっていると考えられてきた。しかし、本研究のサンプルで見る限り、その分化は18か月以降に始まり、24か月ではっきりする。この結果は、愛着行動だけに基づいて行った分析から得られたものであり、現在自己制御能力といった自我機能の発達との関連を検討中である。
母親としての発達プロセスを、適応に時間のかかった6ケースを対象に分析した。その結果、よくないできごとに焦点化しやすい認知的偏りの存在が共通項として浮かび上ってきた。そして、子どもの変化や夫の変化、それらを引き起こしたり、それらに気づかせてくれたできごとによって、それまでよくないできごとばかりに焦点化していたのが、よいできごとに適当にバランスされるようになると、心身の問題が解消することが示された。今後、このような適応プロセスのタイプ分けと、そのタイプが子どもの愛着発達や自己制御機能の発達にどんな影響を及ぼすか分析する予定。
母親がさまざまなストレスに会い、それを乗りこえるのに長い時間かかったケースでも、子どもに発達上の問題が認められなかった。むしろ、子どもの健康な発達が、母親の適応プロセスを助けているケースが多かった。発達の双方向性の格好の例と、子どもに助けられて起こる母親としての発達の格好の例が得られた。

報告書

(2件)
  • 1993 実績報告書
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 氏家 達夫: "1〜2歳児の愛着行動の構造とその発達的変化" 乳幼児医学・心理学研究. 2(印刷中). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 氏家達夫: "3人の母親" 発達心理学研究. 5(印刷中). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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