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胎生期ガンマ線照射ラットの行動発生異常に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04610048
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 心理学
研究機関信州大学

研究代表者

田巻 義孝  信州大学, 教育学部, 教授 (50090428)

研究分担者 井上 稔  名古屋大学, 環境医学研究所, 助教授 (20090425)
研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1992年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード子宮内被曝 / ガンマ線 / 行動発生異常 / シドマン型回避条件づけ / Olton型迷路 / 初期行動発達
研究概要

本研究の目的は,昨年度の報告に引き続いて,子宮内被曝がラットの生後における行動と環境への適応に及ぼす影響について検討することである。被験体としてフィシャー系(F344/Du Crj)ラットを用い,交配の翌朝に膣栓が認められた雌を妊娠0日とした。妊娠15日に^<60>Cガンマー線(0.27,0.48,1.46Gy)を1回全身照射した。また,飼育のための手続き等は昨年度の報告と同一である。
成熟した雄ラット(23週齢)を用いて,回転かご事態におけるシドマン型回避条件づけを行った。回転かごの1/2回転を反応として検出した。R(反応)-S(電撃)間隔を20秒,S-S間隔を5秒,電撃持続時間を0.2秒と定め,40日間訓練した。その結果,高線量(1.46Gy)照射群における訓練初期の平均反応数は他の群よりも有意に多かった。このことは,高線量照射群はバースト状の反応を頻発したことを示唆している。今後は,このような能動回避条件づけに(反応生起に電撃を随伴させる)受動回避条件づけを組合せた実験を行って,さらに検討する必要があろう。
また,別の成熟した雄ラット(21週齢)を用いて,Olton型迷路を用いた食餌性学習実験を行った。通常の手続きによる飢餓動因を負荷したのち,20日間訓練した。なお,報酬として約50mgの餌粒を各走路端に置いた。その結果,高線量照射群における誤選択反応数(すでに餌を摂取した走路を再び選択すること)は他の群よりも有意に多かった。このことは,高線量照射群の作業記憶(working memory)が何らかの障害を受けていることを示唆する。
高線量照射群のみが,報酬性及び嫌悪性の学習障害を示した。問題は低線量照射群の学習障害を検出することであり,“微細な"学習障害を検出するために,実験方法等に一層の工夫が必要であることを痛感した。

報告書

(3件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 田巻義孝: "わが国における行動奇形学の現状と課題" 心理学研究. 65. 1-16 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yoshitaka TAMAKI: "Present status of behavioral teratology in Japan" Psychological Research. 65 (1). 1-16 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 田巻義孝: "わが国における行動奇形学の現状と課題" 心理学研究. 65. 1-16 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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