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老年者の空間的記憶及び心象機能に関する神経心理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04610057
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 心理学
研究機関大阪教育大学

研究代表者

八田 武志  大阪教育大学, 教育学部, 教授 (80030469)

研究分担者 YOSHIMURA Naomi  OSAKA University of Education
KAWAKAMI Ayako  Japan Medical Laboratory
研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1993年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1992年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード老年者 / 記憶 / 脳損傷 / 顔の記憶 / 空間記憶 / 系列位置効果 / 脳損傷(右脳)患者 / アルツハイマー患者
研究概要

今年度に実施したのは,以下のようなことがらである。
1)健常老年者,軽度痴呆老年者,健常成人(大学生)の3群に継時的に顔写真を提示して先に提示された顔かどうかを判断する実験を行なった。一度提示されて次に提示されるまでの時間,すなわち記憶保持の時間の影響についての検討では特記すべき結果は得られなかった。しかしながら,被験者群と刺激となった顔との間に交互作用が見られ,老年者は老人の顔写真,大学生は同世代の顔写真に対する記憶が優れることが明らかとなった。これは,顔の記憶における親近性効果を示すものと考えられる。
2)前年度に行なった実験の結果と今回の結果を総合的に集計し,結果の統計分析を行った。
3)老年者の記憶機能についての神経心理学的研究の文献による検討を行なった。とくに,老化による脳損傷がどの部位から始まるかについての従来の神経心理学モデルを概観し,2年間に行なった健常老年者,痴呆老年者での実験結果がどのモデルにより整合的に説明できるかを考察し,報告書を作成した。本研究の実験結果からは,老化にともなって前頭葉機能がまず低下すると考える記憶モデルへの一致がうかがえた。
4)実験結果の一部をまとめ学術論文として発表した。また,フィンランドで行なわれたヨーロッパ心理学会においてその結果を発表した。

報告書

(3件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 八田武志・吉村直美: "老年者及び若年者の空間的記憶について" 大阪教育大学紀要. 42. 351-360 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] HATTA TAKESHI & YOSHIMURS NAOMI: "Spatial memory function in aged people" Comparison of aged, senile dementia and young adults subjects. Memoris of Osaka kyouiku University. 42. 351-360 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 八田武志・吉村直美: "老年者及び若年者の空間的記憶について" 大阪教育大学紀要. 42. 351-360 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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