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新宗教の社会学的考察:真如苑の事例研究

研究課題

研究課題/領域番号 04610103
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 社会学
研究機関大阪大学

研究代表者

大村 英昭  大阪大学, 教養部, 教授 (30047485)

研究分担者 秋庭 裕  大阪大学, 教養部, 助手 (40222533)
橋本 満  大阪大学, 教養部, 助教授 (50110763)
塩原 勉  大阪大学, 人間科学部, 教授 (40107016)
大峯 顕  大阪大学, 教養部, 教授 (50030101)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1992年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード真如苑 / 霊能 / 霊能者 / 生活倫理 / 尊きの親子関係 / ネットワーク / ポスト・モダン / 新新宗教
研究概要

本研究では、ポスト・モダンへの移行期にある今日、現代日本に生きる人々の心のありかを鋭く映す宗教教団の典型として、真如苑をとりあげ分析をおこなった。真如苑は、1970年以降の新新宗教ブームのなかでも、信者数のひときわ高い伸びを示す教団である。現在の信者数は、およそ300万人、そのうちとくに熱心な信者数でも、75万人におよぶ。
真如苑の信仰を特色付ける霊能を理解するために、同教団の霊能者全員約800人にたいしアンケート調査を実施し、613票の有効回答を得た。この調査で得たデータの分析はいまだ緒についたばかりであると言うべきであるが、現時点では以下のような知見を得た。
高齢と若年の信者では、前者が剥奪的な入信動機を有する傾向があり、後者はそれを欠く傾向にあるという差異が見られる。しかし、同教団で言う「霊位」の階梯を昇るにつれ、つまり信心が深まるにつれ、いわば、日常生活倫理の再構築を志向する傾向がある。
真如苑における信者の組織化の特徴は、戦後の多くの日本の新宗教教団がそうであったように、導きの親子関係の重要性にある。この関係の変化と真如苑の急成長のあいだには次のような推移を見いだすことができた。急成長が始まる1970年以前では、真如苑の信仰は、家族・親戚関係を中心とする緊密なネットワークの外には広まらなかったが、1970年以降の急成長の時期は、家族の知り合いや、友人の友人といった間接的な二次的な知り合いに、つまり弱いネットワークを通して信者の拡大が計られたことである。さらにこの変化は、教団本部の能動的で意図的な制度変革によってではなく、内部で徐々に生じた累積的な変化であることを見いだした。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 塩原 勉: "霊能者の条件" 岩波講座宗教と科学. 3. 167-198 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 大村 英昭: "科学と宗教のシンクレティズム" 岩波講座宗教と科学. 3. 263-296 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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