研究課題/領域番号 |
04610141
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
舘 かおる お茶の水女子大学, 女性文化研究センター, 助教授 (50155082)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1992年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | ジェンダー / 自己形成 / 学校教育 / メディア / メモリーワーク / 女の子 / 男の子 |
研究概要 |
日本人のジェンダー形成過程の分析方法として、まず第一にアンケート調査によってジェンダー形成要因の析出を行なった。今回は四年制大学の男子、女子学生、女子短大生、成人男性,女性を調査対象として、ジェンダー形成の諸要因と考えられる事柄への認識の度合を明らかにした。 次にこれらの事柄とジェンダー形成との連関やメカニズムを分析し把握するために、より詳細な意識化の過程を示す、記述的データの収集につとめた。今回は女子短大生を中心として「女の子」「女性」といったジェンダー形成の諸要因を回想する形で記述するメモリーワークの手法をとった。従って次の5つの時期、A.小学校入学前、B.小学校時代C.中学校時代、D.高校時代、E.短大時代の各々の時期において、次の5つの事柄がどの様に作用したかを考察することをテーマとした。第1に遊び、おもちゃ、本・雑誌、テレビ番組、映画、歌、音楽、絵、ファッションなどメディアに関する事柄、第2に親、家族、身近な人の規制や期待に関する事柄、第3に子供同志、同性、異性間での友情や連帯、反発や規制などに関する事柄、第4に学校教育におけるカリキュラム教科書、授業、当番、委員、制服、身体検査、進路指導、教師の言動に関する事柄 、第5にその他自分が「女の子」「女性」を意識した場面に関することとした。この5つのテーマのうち今回は、1のメディアと4の学校教育のデータを整理し、『研究成果報告書』にまとめ、ジェンダー形成メカニズム分析の基礎的データとした。今後はセクシャリティとジェンダーの関連や「男の子」「男性」のジェンダー形成のデータを作成する必要がある。なお、今回の研究成果は、『学校知とジェンダー』(明石書店)や『ジェンダーと自己形成』(出版社未定)といった図書として公刊する。
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