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「死への教育」(death education)の枠組づくりに関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04610143
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 教育学
研究機関信州大学

研究代表者

山口 恒夫  信州大学, 教育学部, 助教授 (60115384)

研究分担者 金丸 晃二  信州大学, 教育学部, 助教授 (30105192)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1992年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード死 / ホスピス / 死への準備教育 / 終末期医療 / 死の受容
研究概要

文献検索システムにより、「死への準備教育」に関する国内外の文献を収集し、その研究水準を展望した。また、聖隷三方原病院、淀川キリスト教病院等、わが国における代表的なホスピス棟付設病院などを訪問し、看護婦、チャプレンを対象に、入院患者の生と死の意識やケアのあり様について面接調査を行なった。さらに、中、高校生、専門学校生(保健婦学校)、及び大学生を対象として、青少年の死生観に関するアンケート調査を行なった。その結果、以下の諸点が明らかにされた。
1.末期患者と医療従事者、家族、ソーシャルワーカーの関わりの中で、中・高年齢者は、死と生に対してそれぞれ違った意識を持ち、対し方が異なる。一般に、中年の患者は、家族、仕事への配慮から、その残された時間の生を支え、葛藤の中で死を受容する傾向があるが、高齢者は、自己の生の到達点としてある満足をもって静かに死に対している。
2.壮年期、老年期のそれぞれの段階で、死への意識・態度を類型化できるであろうが、死の意識は患者の宗教観によってかなり異なる。またいずれの場合も、医療者、家族、宗教関係者等と患者の人間関係がその生と死の意識と質に深く関わっている。
3.青少年の場合は、死に対する意識は稀薄であり、日常生活の中で死の事象に接する機会も多くない。また、学校や家庭生活においても、死の問題を意識的に学習する場は全くなく、欧米における死への準備教育の状況と際立った対比を見せている。
以上の諸点をふまえ、今後は、各ライフステージにおける死の準備について、事例研究を通して、医療者、患者、家族の相互の「関係」を分析し、死への意識形成・態度変容、及び患者や家族へのケアの方法について、精神医学、看護学、教育学、宗数学などの立場からの総合的な研究を推進することが課題として確認された。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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