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イギリスにおける教員評価と学校理事会の機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04610161
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 教育学
研究機関東京電機大学

研究代表者

小松 郁夫  東京電機大学, 理工学部, 助教授 (10130296)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1992年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードイギリス / 教育改革 / 教員評価 / 勤務評定 / 学校理事会 / 学校経営 / 人事管理
研究概要

イギリスの教育改革は、90年代に入ってカネとヒトを中心とした経営面での具体的な改革の実施へと移行しつつある。本研究者は90年代の最初に、日本でいち早くカネの面での改革動向に着目し、学校経営の自主的管理・経営の意味や課題を考察した。それは、学校予算の執行権限を教育行政機関=地方教育当局LEAから各学校の校長と学校理事会に委譲し、自主裁量権を大幅に承認した実態についての詳細な分析であった。
その後私は、研究関心をヒトの面での改革にも広げ、教員の職務遂行能力の評価Teacher appraisalをめぐる改革動向の分析と実態調査を研究課題とした。具体的な研究活動とその成果は次のように要約できる。
第一には、西川信広と協力して、教員評価を教員の職能成長という視点と、もっぱら学校における人事管理、現職研修の側面でとらえ、学校経営における「質」の向上、Quality Controlという視点からの両面から論じた論文を日本教育経営学会紀要に発表した点である。
このことと関連して、教員評価に関連して独自の方針を策定しているLEAから、その政策方針と研修資料を収集し、分析を行った。特に、研修用のビデオやマニュアル等の収集は、これまであまり実行されなかった研究方法であり、視聴覚研修材料の収集整理は、日本における教員研修の資料づくりにも大いに参考になる価値の高いものと判断された。
第二には、教員評価の評価者と非評価者間の交渉過程や専門的対話などの重要な意義を発見したこと、評価結果をもっぱら職能成長の資料に利用するのではなく、実績評価給Performance Related Payのように人事管理に一面的に利用されたときの問題点について、多くの教員団体や学校理事会団体が批判している現状を現地調査の上で検討した点も、本研究の特色といえる。さらには、アカウンタビリティ論や公共サービスの質の向上といった視点から、どのような問題があるかを検討した。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 小松 郁夫: "公教育の構造と問題点" 学校経営研究. 17. 12-20 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 小松 郁夫 (西川 信広と共著): "イギリスの教員評価と学校経営改革 -教員の職能成長と学校教育の「質」の向上を目指す方策-" 日本教育経営学会紀要 『教育経営と情報』. 34. 64-77 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 小松 郁夫: "開かれた学校となるためには学校運営上どのような工夫が必要か" 教職研修. 7月号. 62-63 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 小松 郁夫: "現代イギリス教育経営研究序説(その1) -公教育の構造転換と学校の自律性-" 学校経営研究. 18. 61-81 (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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