研究課題/領域番号 |
04610201
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
豊田 寛三 大分大学, 教育学部, 教授 (70034585)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1992年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 九州の領域錯綜地域 / 豊後諸藩 / 小藩分立 / 九州廻船 / 杵築藩被差別民衆 / 浅黄藩襟懸拒否逃散 / 日田商人 / 藩政機構と武士団 |
研究概要 |
1.領域相互間の諸問題について、学界未見の京都市牧家文書(元豊後国大分郡新貝村庄屋)を収集した。この結果、領域錯綜にかかわる17世紀後半の事件の発掘、さらに17世紀初めから幕末までの年貢免状を中心とする文書によって、領主交代の村落や村民への影響について研究ができた。次年度以降その本格的な研究に取り組みたい。 2.近世の人々の移動と商品流通について、安芸国忠海港への九州廻船の来着の調査をし、近世において西瀬戸経済圏が形成されていたことを明らかにした(「幕末・維新期の九州廻船と安芸国忠海港」(『日本水上交通史論集』第5巻発表予定)。また、被差別民衆の移動・連帯について「文化初年杵築藩被差別民衆の逃散とその発生年代について」をまとめ『日本歴史』に発表予定である。 そのほか3.竹田市立図書館・歴史資料館の岡藩武士団関係資料の収集を行い、支配機構、とくに藩政機構と武士団の関係を中心に研究をすすめた。その成果は近刊の『岡藩鹿狩絵巻』に収録の予定。 また4.九州の幕府領支配の中心、日田の有力商人であり、九州各藩の銀主として活躍した広瀬家関係資料と、日田支配の村落の庄屋文書、矢幡家文書を収集した。広瀬家をはじめとする日田商人について、地元での、経済・社会活動について研究をすすめた。このほか、関連箇所について調査・収集を行い、今後の研究の進展に資する材料の収集をした。
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