研究課題/領域番号 |
04610274
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
中国語・中国文学
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
瀬戸 宏 摂南大学, 国際言語文化学部, 助教授 (80187864)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1992年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 話劇 / リアリズム / 上海 / 女優 / 戯劇協社 / アングラ / 少〓〓的扇子 / 清末民初 |
研究概要 |
研究開始と同時に、まず中国語ワープロソフト、ハードディスク等のパソコン周辺設備を購入、大学研究室のパソコンの機能向上をはかった。あわせて清末民初の文学雑誌等を購入、そこにみられる演劇関係記事等の調査をおこなった。また平成四年八月より五年三月まで数回にわたって東京へ出張し、上海の新聞等を集中的に調査した。 このような研究過程を経て、平成四年十一月二十一日開催の日本演劇学会秋季大会(於大阪大学)で研究の成果を話劇女優の誕生に焦点を絞って「中国話劇女優の誕生」という題目で報告した。また平成五年一月には話劇成立の指標とされる上海戯劇協社「若奥様の扇」上演の意義と内容を「上海戯劇協社『若奥様の扇』(《少〓〓的扇子》上演をめぐって」と題する論文にまとめ、日本中国学会報(日本中国学会)に投稿した。この論文は平成五年秋発行の同誌第四十五集に掲載されることがすでに決定している。 以上を通して話劇の本質はリアリズム演劇であること、それは女優を必要とすること、話劇と清末民初・五四時代との関連などを考察した。 また、これと平行してすでに作成した春柳社上演広告にデーターベース化をめざして業者に入力を委託した。さらにリアリズム演劇としての話劇の性格をより具体的に把握するために、リアリズム演劇の対立物として出現した日本「アングラ」演劇の初の訪中公演である新宿梁山泊「人魚伝説」上海公演の上演資料(劇評等現地の反響)を収集し、それを翻訳してパンフレットにまとめた。このパンフは平成五年五月に完成の予定である。
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