研究課題/領域番号 |
04630011
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
経済統計学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佃 良彦 東北大学, 経済学部, 教授 (10091836)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1992年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 金融資産価格 / 時系列解析 / ARCHモデル / テーラー・モデル |
研究概要 |
本研究の目的は、従来の1変量ARCHモデル・Taylorモデルを多変量モデルへ拡張し、これらの多変量非線形時系列モデルを日本金融資産市場の分析に適用し、日本の金融資産価格の変動特性を理論的・実証的に解明することであった。上述の目的遂行のために、(1)金融資産価格変動分析のために従来提案されている時系列モデルの整理、(2)多変量非線形時系列モデルの構築、(3)資料の収集・整理及び調査と実証分析を計画した。 (1)では、従来の研究の批判的検討を行い、その成果の一部として書評「ポートフォリオ計量分析の基礎」(1993年3月、季刊理論経済学)が公表された。文献サーベイの過程で、長期記憶時系列モデルが有力な分析用具となり得る可能性を確認した。(2)では、金融資産価格の変動が多変量非線形時系列の特性をもつために、1変量ARCHモデルとTaylorモデルの多変量モデル化を行い、多変量非線形時系列モデルの理論的研究を行った。それは多変量解析の1分野である因子分析と時系列解析を結合したモデルとなるが、このモデルの統計的性質、推定方法の理論的特性の解明にはさらに進んだ研究が必要である。(3)では、(2)で研究した多変量非線形時系列モデルを用いて、日本金融資産市場の実証分析を行う計画であったが、まだ十分な成果を得るには至っていない。今後さらに継続して研究を進めたい。
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