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中古品が競争におよぼす影響に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04630035
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 経済事情・政策学
研究機関大阪経済大学

研究代表者

松岡 憲司  大阪経済大学, 経済学部, 教授 (40141668)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1992年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード中古市場 / 耐久財 / コースの推論 / レンタル / リサイクル / 独占的市場構造 / 産業組織 / 独占禁止政策
研究概要

中古市場に関する研究にはMiller[[1974]、Benjamin&Kormendi[1974]、Liebowitz[1982]などがある。彼らの研究では独占市場においては独占者には中古市場を排除しようという誘因は、特殊なケースを除いて、存在しないとされている。しかしこれらの研究では2期間の問題を考えながら生産は第1期にしか行われない。つまり従来の中古市場に関する研究では、耐久財に不可避な問題としての「コースの推論」がまったく考慮されてこなかった。
本年の研究では基本的にこれまでの研究のモデルを踏襲しながら、第2期の追加的な生産がある場合、すなわち「コースの推論」を考慮したモデルを作り、コースの推論が成立するような場合にも、独占者に中古市場を排除しようとするような場合がないのかを理論的に検討した。
このモデルでは独占的な市場構造の下で、中古市場がある場合とない場合で、独占者の利潤はどちらの場合が大きくなるかを検討した。Bulow[1982]によって第1期、第2期のそれぞれの生産量は限界費用の水準に依存して決ってくることが明かになっている。われわれのモデルでも限界費用水準によって、中古市場の有無による利潤の大小関係には変化があった。明かになったのは、限界費用水準がある水準以下になった場合には、中古市場のない場合の方が利潤が大きくなり、独占者は中古市場を禁止しようとする誘因をもつことである。これは中古市場だけでなく資源のリサイクルの問題にも応用できる。つまり限界費用が低い製品の場合、リサイクルすることはかえって利潤を減らしてしまうので、生産者望まないのである。そこから資源再利用を促進するための政策として、生産者にとっての限界費用が高まるような政策が必要であると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 松岡 憲司: "賃貸借の産業組織分析" 同文舘, (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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