研究課題/領域番号 |
04630080
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
可児島 俊雄 名古屋大学, 経済学部, 教授 (30022453)
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研究分担者 |
KANISHIMA Toshio Nagoya Univ. Economics, Prof. (30022453)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1992年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | システム監査 / 監査環境 / 期待ギャップ / 監査リスク / CPA監査 / 監査役監査 / 内部監査 / 内部統制環境 / 情報システム会計 / 情報システム監査 / 内部監査人 / 外部監査人 / 監査リスク・アプローチ / 監査役 / 監査基準書 / 監亊 |
研究概要 |
情報システム会計並びに情報システム監査の総論的研究として、経営環境に関する研究を、まず経営情報システム会計に求め、そこで経営環境の変化を分析した。続いて現代企業の高度経営情報化時代に沿って、システム監査の必要性と、その本質的課題を整理した。そこで経営監査環境の変化に対応する情報システムの課題と展開を、まず欧米における監査環境の変化として考察し、その発展経過を分析した。一つには訴訟事件にみる監査環境の変化と、他の一つには期待ギャップとして、情報システムと監査の本質的役割の変化を確認した。続いてわが国における経営環境の変化と経営情報システムの進捗、そしてシステム会計並びにシステム監査の新しい課題を整理した。この研究により、現代企業において情報化の進捗と内部統制構造ないし内部統制環境の再吟味が発展的課題として問題発見された。そしてこの問題解決としては、EDPシステム監査のための内部統制モデルの研究が重要となることを確認した。 情報システム会計並びにシステム監査の各論的研究としては、まずそれぞれの基礎的概念を再吟味して、理論的受け皿を明確にした。次にEDPシステム監査の概念の多様性を整理して、その特徴を把握し、その基本的体系を確認した。更に将来展望的に研究課題の展開を整理した。かくして現代企業における経営監査制度の類型を、システム監査人中心に構成されるいわゆる三様監査制度として体系化した。すなわち専門職業的監査人であるCPA,法律上の監査役又は監事,そして企業内部要請の内部監査部課による三人三様監査制度を制度的構図として、この中に情報システム監査人が有機的に統合して進むところの現代企業経営監査制度の展開を提示したのである。
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