研究課題/領域番号 |
04640010
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
代数学・幾何学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
伊藤 光弘 筑波大学, 数学系, 助教授 (40015912)
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研究分担者 |
相山 玲子 筑波大学, 数学系, 助手 (20222466)
田崎 博之 筑波大学, 数学系, 講師 (30179684)
竹内 光弘 筑波大学, 数学系, 教授 (00015950)
中川 久雄 筑波大学, 数学系, 教授 (10015018)
高橋 恒郎 筑波大学, 数学系, 教授 (90015511)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 共形構造 / ワイル共形曲率テンソル / 反自己双対的 / モジュライ空間 / L^2ー計量 |
研究概要 |
二つのリーマン計量g,g_1があったとき,g_1がgのスカラー関数倍のときそれらは共形同値といい,この同値によって定まる同値類のことを共形構造という。 4次元多様体上,反自己双対的共形構造なるものが考えられる。これはワイル共形曲率テンソルが反自己双対的として定義される。さらに反自己双対的共形構造のモジュライ空間が反自己双対的共形構造の全体集合を多様体の微分同相群でわった空間として定義できる。 本研究で解明されたことを要約すると,(i)モジュライ空間は(一般には特異点を許容する)実解析的集合の構造をもつことがわかった。これは楕円複体,スライスレンマ,倉西写像定理による。 (ii)モジュライ空間はハウスドルフ空間である。Yamabe計量の理論による。 (iii)モジュライ空間は自然なL^2ー計量をもつ。K3曲面とよばれる4次元多様体の場合にはこのL^2ー計量はすでに知られていた対称空間の不変計量と一致する。 (iv)反自己双対的共形構造に付随した楕円複体の2次コホモロジー群がある種の4次元多様体について計算が実行できた。
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